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海賊がやってくる!?ボルネオの保全現場より

2017年4月26日|吉田(誠)

自然保護室の吉田です。
先日、ボルネオ島インドネシア領の北カリマンタンにある活動現場に行ってきました。

ここでは、川がつなぐ水と森の自然を、共に守る取り組みが進められています。

今ちょうど大きな山場を迎えているのは、この場所で行なわれている、一部のエビの養殖場が目指している、環境に配慮した持続可能な養殖業の認証制度「ASC」の国際認証の取得。

北カリマンタンのエビ養殖場

なぜこの認証制度が大事かというと、この認証は地域の自然や野生生物、また働く人の権利などに配慮した養殖業にだけ付与されるものだからです。

このASC認証が広がることで、豊かな自然を守りながら、その恵みで人々が暮らしを立てられる、そんな保全活動ができるのです。

ちなみに、この北カリマンタンで認証の取得を目指しているエビ養殖場で生産されたエビは、日本にも輸出されています。

今回は、その現場近くの森と、養殖場を訪問し、 現地で活動に取り組む関係者にもお会いしました。

地元で養殖場の仕事に従事する人たちに配布している、写真入りのガイドブック。テングザルやコツメカワウソなど、この場所で見られる希少な野生生物や、使用が禁止されている有害な薬品などがガイドされています。

いろいろお聞きした話の中で、一番驚いたのは、「海賊」が出没するという話。

高値で売れるエビを狙い、輸送中の船を襲って荷を強奪したり、養殖場に押しかけてきてエビをさらっていったり、ということが、結構な頻度で行なわれている、というのです。

21世紀にいまだ海賊がいるとは!でも、そうした襲撃の中で、死者が出ることもあるとのことで、現場は大変です。

現地にまで踏み込まないと、なかなか知る機会のない、こうした事例も多くありますが、そうした困難もお伝えしながら、遠く日本ともつながっている北カリマンタンの自然を未来にのこす取り組みを、WWFインドネシアの仲間たちと共に続けてゆきたいと思います。

養殖場で働く人たちの暮らす小屋。粗末で電気はほぼ無く、飲み水は雨水をためて確保します。トイレの事情などは、以前よりもだいぶ改善されました。

養殖改善の現場ではWWFインドネシアのスタッフが一名、現場に貼りつく形で常駐しています。最近、二児のパパになった!そうですが、単身赴任で奮闘中...

カテゴリ: ボルネオ , 吉田(誠)

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