「種の保存法」改正が衆議院にて審議中!


草刈です。
日本の希少な野生生物や、輸入などを通じて日本が関係する国際的に希少な野生生物を保護する法律「種の保存法」。

日本の野生生物のみならず、象牙などにも関係するこの法律の改正案が、今国会の衆議院の本会議で審議されています。

先日11日には、本会議において、環境省が出した改正法案について趣旨説明と質疑がな行われ、その様子は国会中継のサイトでも中継されました。

あまり報道はされていませんが、衆議院本会議で取り上げられる、ということは、政府がこれを「重要法案」の一つとして審議していることを示しています。

通常、首相が答弁するような法律案は「重要広範議案」とされ、最重要のものとされますが、重要法案はそれに次ぐもので「登壇物」といわれることもあります。

それほどに重要な、今回の「種の保存法」の改正は、2013年の法改正で3年後の法改正が明記されたことを受け、実現したもの。

 

この前回の改正時、私たちはこの再度の法改正を含むたくさんの提案を行ないました。

第1条の目的条項に「生物の多様性の確保」が加えられ、これにより、絶滅の危機にある野生生物を一種ずつ保護するのではなく、生態系、自然環境の保全という視点で進められるように、法律の目的が広がったことも、その成果の一つです。

2013年の改正では実現しなかった、課題の改善がどれくらい進むことになるのか。

そのポイントをシリーズでお伝えしていますので、ぜひご覧になってみてください。

 

また、国会での法改正の審議は断続的に5月のゴールデンウィークあけまで続く予定です。

国会中継のサイトでは、その様子がご覧になれますので、ご関心をお持ちの方は、こちらにもぜひご注目いただければと思います。

 

 

【シリーズ】改正!種の保存法

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自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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