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自然の森に帰ったトラ「ウポニー」の死が教えてくれること・・・

2017年4月15日|山本

WWFロシアの事務局から大変ショッキングなお知らせが届きました。

スタッフブログなどでも度々ご報告しておりました、シベリアトラの「ウポニー」が死んだ、という知らせでした。

「ウポニー」は、2014年の冬に極東ロシアで人里に現れて捕獲され、野生復帰のリハビリを経て翌年5月に自然の森に帰ったオスのシベリアトラです。

その後も、発信器つきの首輪から送られてくるGPSの信号を基に、その行動圏や、人里にまた出没しないか、調査が続けられてきました。

その信号が突然途絶えたのです。 2月17日のことでした。

勢いくケージを飛び出し、野生へ帰っていくウポニーの姿

専門家たちは急いでGPS信号が途絶えた場所へ向かいましたが、かなり人里からも離れた場所で、死体を発見するまでには数週間を要しました。

死因はその外傷からヒグマか、より体の大きなトラに襲われたのではと推測されています。

WWFロシア、アムール支部のパベル・フォメンコはウポニーの死について次のようにコメントをしています。

「ウポニーは、人との衝突によって野生から離され、野生復帰のための訓練を受けた後に、再び自然に順応していくという、目まぐるしい変化のある生涯を過ごしました。

首輪からのGPS信号によってウポニーの移動状況がわかります

私たちは、そんなウポニーに「自由への挑戦」、そして「自然界で生き延びる」ことの象徴であってほしいと願っていました。

そんな矢先、この知らせを聞き大変残念に思っています」

自然の厳しい掟がもたらす死は決して少なくありません。

その厳しさにさらに、人の手による森林破壊や密猟を加え、すみかを奪ってしまうようなことは、絶対に無くしてゆかなければいけません。

「ウポニー」と名付けられた一頭のトラの生涯からは、そんな警告にも似た強い思いをあらためて感じました。(広報 山本)

シベリアトラすむ極東ロシアの森。2015年の調査では、野生のシベリアトラの個体数は523~540頭であると推定されています。

関連情報

関連動画:ウポニーの野生復帰に向けて

カテゴリ: 山本 , 生きもの小ネタ

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