ぜひ聞いてください!世界の木材のお話


こんにちは。
世界の野生生物の取引を監視するWWFとIUCN(国際自然保護連合)の共同プログラム「TRAFFIC(トラフィック)」で、木材のプログラム・リーダーをしているチェン・ヒン・ケオン(CHEN Hin Keong)です。

私は今、横浜で開催されているITTO(国際熱帯木材機関)の年次会合に出席しています。

ITTOは、熱帯林の保全と持続可能な森林経営、利用を促進するための国連条約機関です。

今年の10月、トラフィックとITTOは、野生生物の違法取引や森林関連の犯罪に対処するために、覚書を締結しました。

その後、初めてとなる今回の会議です。

昨日は、マダガスカルが新たに73番目のITTOメンバーとなることが発表されました。

マダガスカルは世界で最も豊かな生物多様性を持つ国の一つです。

しかし、国内では開発にともなう自然破壊が進行。

国を発展させながら、自然環境を守る、そんな大きな課題に直面しています。

必要とされているのは、木材などの自然の資源を持続可能な形で利用し、取引を法律に管理できるような改善をしていくこと。

絶滅の危機にある野生生物の国際取引を規制する「ワシントン条約」に則った、国内の法律の整備や施行も重要です。

マダガスカルには貴重な樹種も多く、その木材がワシントン条約で取引規制などの対象になっている種もあるため、私たちも近年、マダガスカルで木材取引の分析や政府関係者のトレーニング等を行なってきました。

今週土曜日には、こうした海外の事例を含め、木材を巡る世界の動きや、違法伐採の現状や終わったばかりのワシントン条約締約国会議の結果などをお伝えするイベントを横浜で開催する予定です。

より多くの日本のみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。ぜひお越しください。

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