ボルネオの木材生産林で、野生のミュラーテナガザルに出会いました!


先日、ボルネオ島のインドネシア領、西カリマンタン州の森へ行ってきました。

そこは、企業が木材の生産を目的とした森の伐採権を持つ場所。

ですが今回訪れたその森は、どこを見渡しても高い木がビッシリと生え、一見とても伐採している森には見えません。

保護すべき木を残し、定められた太さに育った木だけを伐る「択伐」を行なっているため、木材の生産を続けながらも、森が守られているのです。

木を切る=森を傷つける、と思われがちですが、このように「持続可能」な木材の生産をしている企業もあります。

その森では、オランウータンの食物となる木や、ミツバチが巣を作る木など、守るべき木の細かな規定を作り、管理していました。

写真中央:野生のミュラーテナガザル

既に2回伐採したという区域でも、立派な木が並んでいる様子を、車窓越しに感心しながら眺めていると、企業の野生動物調査担当スタッフが何かを見つけました。

慌てて窓の外を見ると、そこには野生のミュラーテナガザルが!

しばし見つめあった後、長い手で枝をつかみ、体をゆらしながら森の中へと消えていきました。
この企業は、適切な森林管理を認証するFSC(R)の認証を2011年に取得。

そして認証取得後も、この企業では、森の周辺や内部にある村の地域住民と共同での密猟、密伐採防止のためのパトロールや、より環境負荷が少ない地域住民の代替産業の開発など、さまざまな取り組みを続けています。

ボルネオの森の木材が日本でも多く使われていることから、私たちもWWFインドネシアの仲間たちと一緒に、こうした活動の支援を行なっています。

野生動物だけでなく、人が生きるためにも必要な森。

そんな森を守る取り組みを、これからもお伝えしていきます。(広報:松岡)

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マーケティング室(遺贈相談担当 ドナーアドバイザー)
松岡 永里子

学士(国際教養学)。広報代理店、海外WWFのウミガメ保全現場アシスタントを経て、2016年にWWFジャパンの広報メディア担当として入局。2018年より新設の遺贈担当に転向。
動物が好きで、もともとWWF個人会員でした。終活もまずは実践!と28歳で初めて自分の遺言書を作成、何度か書き換えの上、法務局に保管しています。おひとり、おひとりのお気持ちやご事情を伺い、同じ目線に立って相談をお受けしています。初めてでも、大丈夫です!先ずは雑談からでも、安心してご相談ください。

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