今日は「海の日」!ということでクイズです


自然保護室の前川です。
7月18日は「海の恩恵に感謝し、海洋国家の繁栄を祝う」海の日。そこで今日は、海の環境と漁業についてのクイズを出したいと思います。

Q1 世界で最も漁獲量が多い国はどこ?

1)日本
2)中国
3)アメリカ

Q2 世界で最も漁獲されている魚は?

1)ビンナガマグロ
2)ペルーカタクチイワシ
3)スケトウダラ

Q3 この世界地図は何の大小を表している?

1)漁業従事者の比率
2)漁船の保有台数
3)国民一人当たりの水産物消費


それでは正解と解説です。

Q1 こちらの答えは中国。
海や河川での漁業、養殖業、いずれも2位のインドネシアに大きく差をつけ、世界1位です。日本は近年減少傾向ですが、それでも世界4位の漁獲大国。海に対する影響力は、非常に大きなものがあります。

Q2 の答えはスケトウダラ。
2014年には1年で321万トンが漁獲されました。
獲りすぎ!と思われるかもしれませんが、漁獲全体の6割以上を占める3件のスケトウダラ漁業が、すでに環境に配慮した「MSC認証」を取得。その資源は大切に使われています。

最後のQ3の答えは国民一人あたりの水産物消費量。
グリーンランドや韓国はこの量が年間60kgを超え、日本や中国を上回りますが、人口の多さを考えると、両国が及ぼす影響はやはり大きいと言えます。

こうしたデータは先日、国連農業食料機関(FAO)が発行した『世界水産白書2016年版』によるもの。

世界の水産物の消費は年々増加し、2014年はついに一人当たり年間20キロを超えました。その半分は、養殖の水産物です。

未来に向けて、人はどのように海と付き合ってゆくべきなのか。

それを問い続けながら、海の自然を守り、持続可能な漁業を進める取り組みを、私たちも続けていきたいと思います。

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自然保護室(海洋水産 グループ長)
前川 聡

修士(動物学・北海道大学)
渡り性水鳥の全国調査および国際保全プログラムのコーディネーター業務、WWFサンゴ礁保護研究センター(沖縄県石垣島)での住民参加型の環境調査および普及啓発業務、海洋保護区の設定および管理状況の評価業務等に従事後、2011年より東日本大震災復興支援プロジェクトと水産エコラベルの普及および取得支援に携わる。養殖業成長産業化推進協議会委員。

日本各地の漁師町を訪ねては、持続的な養殖や漁業の推進のために関係者の方々と話し合いをしています。道すがら、普段はなかなか見ることができない風景や鳥を見つけては、一人ほくそえんでいます。もちろん、新鮮な魚介とお酒も! 健康診断の数値が気になるAround Fifty

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