森を守るレシート!?


こんにちは。森林担当の古澤です。
先日、出張先のフランスから帰ってきたWWFジャパンのスタッフから「これ、FSCマークが付いてたけど」と小さな紙切れを渡されました。

なんだろうと見てみると、それはFSCマークが裏面に印刷されたレシート。 「さすが、FSCの普及が進んでいる国では、レシートまでFSCマーク付きか」と驚きました、、、が調べてみると、実は日本でもFSCマーク付きのレシートの販売が始まっているようです!

木材や紙など、私たちの生活に欠かせない林産物。WWFジャパンでは、日本で利用される様々な林産物が、違法に伐採されたものや守るべき森を破壊して生産されたものではなく、環境や社会への十分な配慮のもとで生産されたものを調達することによって森を守るという活動をしています。

先月も、インドネシアで熱帯林の破壊が続いているというニュースをWWFジャパンのウェブサイトに掲載しましたが、これは私たちに関係ない話ではないのです。

フランスで使用されているFSCマークのついたレシート

日本で販売されているFSCマークのついたレシート

実は、日本は中国についで2番目にインドネシアからの林産物の輸入が多い国。特にコピー用紙は3分の1近くがインドネシアから輸入されています。

一方、森林認証制度である「FSC」は、森を守りながら使い続けることができるよう適切に管理された森からつくられた製品に付けられる「森を守るマーク」です。

とはいえ、適切に管理といってもなかなかピンとこない人も多いのではないでしょうか。

FSC認証林の例。FSCでは、環境・社会的価値を調査し、その価値を守りながら植林地を経営することが定められている。そのため自然林と植林地がモザイク状に広がって見えることがある

そんな方に是非おすすめなのが、FSCの普及のために立ち上げられた「FSC応援プロジェクト」です。下のウェブサイトで分かりやすく紹介されています。

また、FSC応援プロジェクトのFacebookでは、身の回りで発見したFSCマークの投稿も大歓迎だそうです。

みなさんの身の回りでも、森を守るマーク、是非探してみてくださいね!

FSC応援プロジェクトのウェブサイト(クリックすると遷移します)

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自然保護室(森林グループ所兼 マーケットグループ長)
古澤 千明

大学卒業後、民間金融企業での勤務を経てWWFジャパンに入局。2010年より主に東南アジアの森林保全プロジェクトを担当。インドネシアやメコン地域などのWWFオフィスとも連携しながら、森林減少の要因となっている農林産物の生産について、関係企業に生産現場の課題を伝えたり、調達改善のための支援に取り組む。2021年からは、マーケットグループ長も兼任し、森林保全の枠を越えて企業のサステナビリティの向上に努める。

幼いころから自然や生き物への興味はありましたが、WWFとの出会いは偶然でした。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もあると信じつつ、そうは言っても日々勉強です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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