ページ内を移動するためのリンクです。

山のレディーはスイーツがお好き?

自然保護室の那須です。
先週、島根に行ってきました。ツキノワグマの保護管理に取り組む、県の中山間地域研究センターの澤田さんとお話しするためです。

その折、澤田さんがこんな話を聞かせてくれました。

正月ボケも覚めやらぬ1月5日、イノシシ用のワナにクマが誤ってかかってしまい、出動の呼び出しがかかったそうです。

通常この時期、ほとんどのクマは冬眠に入っていますが、例年1月から3月まで数件の誤捕獲があるといいます。

今回捕獲されていたのは89kgのメスグマで、島根県では最大級!そんな大物のメスグマが1月に捕獲されるのは珍しいそうで、澤田さんもちょっとびっくり。

捕獲したクマを山に放し終えた澤田さん。「無事に越冬してくれよ」と願わずにいられなかったそうです。

なぜこのクマが冬眠せずに動き回っていたのかはわかりません。
が、昨年はカキが大豊作で、冬になっても、木には実がかなり沢山ついていました。

澤田さんは「シャーベット状のカキは美味いだろうな。あのメスグマは、最後のデザートを食べていたのかな」と思ったそう。この大柄な山のレディーも、やはりスイーツがお好きだったのでしょうか?

澤田さんが鳥獣対策グループ主任研究員として勤務されている、島根県中山間地域研究センターは、中山間地域、つまり過疎化の進む日本の山間部が、今、社会的に抱えているさまざまな問題を、総合的・専門的に研究する全国初の研究機関です。

クマをはじめとする野生動物の保護・管理も、この中山間地域の問題を解決してゆかねば、よい形で実現するのは難しいといえます。最前線で活動を続ける澤田さんたちの活躍に、今年も注目したいと思います。

20120118as.jpg
20120118b.jpg

島根県中山間地域センター、朝の風景。この時期、山は標高900mまで登ると、5mくらいの積雪があるとのことでした。

カテゴリー: アクション , 生きもの小ネタ
日時:2012年1月20日

コメント(1)

■岩崎 保憲2012年1月22日 02:42

こんにちは。記事を読ませて頂きました。 鳥獣対策グループ主任研究員という職業があるとは知りませんでした。是非これからも日本に生息している鳥獣を守っていって下さい。

コメントする