【寄付のお願い】喜々と危機。WWFの密猟や違法取引を防止する取り組みにご支援ください。

鎮魂の灯 石巻市立大川小学校への太陽光発電支援

2011年12月24日|岡安

自然保護室の岡安です。
東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」が、4月初めに被災地への自然エネルギー緊急支援に取り掛かってから9カ月が過ぎました。12月中旬現在で、太陽光発電、太陽熱温水器やバイオマスのお風呂、暖房の設置個所は146に上りますが、中で一番悲しいご支援となったのが、石巻市立大川小学校への太陽光街灯の設置でしょう。

北上川河口から5㎞の河畔にある大川小学校は、川を遡った津波によって破壊され、全校生徒の2/3を超える、74人が犠牲になりました。生き延びた皆さんは新学期から、さらに10㎞内陸にある飯野川第一小学校で学校生活を再開しています。

11月末、牡鹿半島先端の漁協表浜支所での打ち合わせの後、南三陸町へ向かう途中で街灯もない真っ暗な北上川を渡ろうとすると、右手にぼんやりLEDの光が浮かんでいます。ナビには大川小学校とありました。

近づいてみると、祭壇には溢れんばかりの花、花、花。遺族のたっての希望で、仕事帰りにもお参りが出来るようにと、「つながり・ぬくもりプロジェクト」が2基の太陽光街灯を支援した現場だったのです。

奥には、地ならしされた校庭と、闇の中にシンと沈んだ校舎が見えます。今も静まりかえった被災現場は、「2度と悲劇を繰り返さなくて済むように、教訓を復興に役立てて」と私たちに訴えかけてきます。この記憶を風化させないためにも、日本の自然は激烈で、我々の想定をはるかに上回る事態を引き起こすことを、肝に銘じる必要があります。

巨大なコンクリートの建造物で、力で抑え込むことに無理があるのは、今回はっきり証明されました。今後は、自然と共存してきた先人の知恵に学びながら、「想定外」の事態を引き起こし、今の小学生が大人になっても完全な収束がおぼつかない、原発のような人工物とは決別する勇気も、今度こそ持つべきだと祭壇の前で改めて感じたひと時でした。

20111219blogb.jpg

被災した大川小学校校門前に設えられた祭壇

20111219blogc.jpg

「つながり・ぬくもりプロジェクト」の街灯支援で、夜でもお参りができるようになりました。

20111219blogd.jpg

遺族からの声で、「つながり・ぬくもりプロジェクト」が2基の街灯を設置。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前後記事へのリンク


コメントする

最新のブログ記事

カテゴリ

アーカイブ

  • Facebook更新中! 当スタッフブログの情報も配信しています
  • 初めての方へ