リオの「地球サミット」から20年目の宣言


草刈です。
いよいよ2011年も終わり。新年が近づいてきました。
2012年は何の年でしょうか?
一つは、「リオ+20」の年です。これは、1992年のブラジル・リオでの「地球サミット」から20年の意味で、6月には再度、リオでサミットが開かれる予定です。

先月、日本政府は「リオ+20」に向けた国連持続可能な開発会議(リオ+20)成果文書への日本政府インプットを発表しました。

しかし、当初、この内容には生物多様性に関する言及がほとんどなく、2010年名古屋でのCBD-COP10(生物多様性条約会議)のホスト国としては、不十分な内容と言わざるを得ませんでした。

そこで、国内のNGOメンバーや有識者が集まり、提言内容の改善を要請。これによって、一部文言が追加・修正されることになりました。

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さらにメンバーは、これを機会に「リオ+20 と生物多様性実行委員会」を12月13日に結成。日本が「リオ+20」に向けた取り組みを、より強めてゆけるよう、2012年に向けた活動を開始しました。

今月17、18日には、石川県の金沢市で「国連生物多様性の10年キックオフ・イベント」が開催されましたが、ここでも同委員会は、「リオ+20」の成功と、新たな地球の生物多様性保全の前進を願う、「石川宣言」を提言し、採択されました。

この宣言は、日本政府に「愛知ターゲット」を達成し、世界の生物多様性の保全にリーダーシップを期待すると共に、「リオ+20」の主要テーマである「グリーンエコノミー」を通じた震災からの復興等が盛り込まれています。

「リオ+20」に向けた本格的な動きはこれからですが、我々にとっては、COP10から続く、大事な取り組みになります。
2012年も、忙しくなりそうです!

 

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自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

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