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  白保のサンゴ礁
世界最大級のアオサンゴ群落
■世界が認めた沖縄の海

  南西諸島は、九州の最南端、屋久島、種子島に始まり、トカラ、奄美、沖縄、そして八重山と、台湾にまで連なる島々のことです。南北に約1300キロにわたって続く島々には、造礁サンゴ、つまりサンゴ礁を作るサンゴが生育しています。

 この南西諸島のサンゴ礁は、造礁サンゴが生育する世界の北限です。そして、ここには、オーストラリア北東部に見られる2000キロに及ぶグレート・バリア・リーフに匹敵するといわれるほど多様なサンゴが息づいています。
 日本にこれほどのサンゴ礁があることは、国内でも意外に知られていません。

 サンゴ礁は海洋の中でも、とりわけ生物の多様性が豊かな自然環境。そして、南西諸島の海は文字通り、世界を代表するサンゴ礁の一つです。 WWFは1997年に発表した、世界的に重要な200の自然「グローバル200」の一つに、この南西諸島の海を選び、その価値と保全の必要性を訴えました。


■石垣島・白保のサンゴ礁


  沖縄の日本返還後、南西諸島の各地では、環境に配慮しないさまざまな開発行為により、サンゴ礁が破壊され、失われてきました。また、サンゴを食べるオニヒトデの大発生も、そこに追い討ちをかけ、壊滅的な打撃を与える大きな要因になりました。

  そのような中で、まとまった広さで、きわめて良好なサンゴ礁の環境を保ちつづけてきた、数少ない海の一つが、石垣島、白保の海でした。石垣島の東海岸に位置する、南北10キロほどのこの白保のサンゴ礁は、サンゴはもちろん、多くの魚や貝、エビやカニ、水鳥やウミガメなど、さまざまな生きものたちの生息場所。とりわけ、この海域に見られるアオサンゴの大群落は、世界でも最大級といわれています。

白保の海岸で今も続けられるアーサ(海藻)採り グレート・バリア・リーフのように、海岸から数十キロも沖合いに形成されるサンゴ礁とは異なり、白保のサンゴ礁は、海岸の目の前(地先)に広がるサンゴ礁です。誰もが足を運び、その恵みを享受できる、そんな身近さこそが、白保の海の特長。「命継ぎの海」とも呼ばれるこの白保の海は、今も地元の人たちに、さまざまな恩恵をもたらしています。

  WWFジャパンは、2000年4月に、多くの方々の支援のもと、白保にサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」を設立。現在、その自然環境の保全と、人と海との共存を目指した取り組みを行なっています。


 


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