地球温暖化の話
地球上のさまざまな自然環境の中では、数え切れないほどたくさんの野生生物たち生きています。
今、自然が壊され、環境がどんどん悪くなっていく中で、数が減り、絶滅が心配されている野生の動物や植物が、世界には1万6,000種もいるといわれています。
この生きものたちを救い、自然を守ることは、私たち自身が生きる地球の環境を守ることでもあります。
トラの父子の会話を聞いてみましょう。



消えてゆく生きものたち
野生の生きものが絶滅したり、数が減ってるのはどうして?

大きな原因のひとつは、生きものがすむ場所や食べものを探す場所を、人間が壊してしまっていることなんだ。森の木を伐ったり、海岸を埋め立てたり、水を汚したり… そういうことが、野生の生きものたちを追いつめている。生きる場所や食べものを失った動物が、町へおりて家畜を襲ったり、畑を荒らしたり、人に怪我をさせる事故もたくさん起きている。そういう動物は、多くが殺されてしまうんだ。
パパみたいに強くてもダメなの?

(C)Michel GUNTHER/WWF-Canon

人間の鉄砲にはかなわない。それに、俺たちの毛皮や骨は高く売れるから、なおさら人間に狙われる。ゾウの牙や、サイの角なんかもそうだ。それに、珍しい動物はペットにするため、生きたまま捕まえられて売られている。その多くは、お金持ちの外国の人たちが買っていくんだ。
ペットにされたら逃げちゃえばいいのに

いやいや、そうやって逃げた動物が、前からそこにすんでいた動物を追い出してしまったり、植物を食い荒らしたりする問題も起きているんだ。それに、人間は釣りたい魚を外から連れてきて、勝手に川や湖に放してしまったりもする。これは、もともとの自然のバランスを崩すだけでなく、病気も運んできたりするので、とても大きな問題になっているんだ。
すむ場所も獲物をとる場所もなくなって、外からも変な動物がくるの!?

(C)Jorge SIERRA/WWF-Canon

もっと恐ろしいやつもいるぞ。地球温暖化や、有害な化学物質だ。こいつらは、目にも見えなければ、においもない。温暖化は雨雲をどこかへやって、俺たちから水場を取り上げてしまうし、有害な化学物質は、体の中に少しずつ溜まっていって、突然病気になったり、子どもがうまれなくなったりするんだ。たくさんの生きものたちにとって、これは本当に恐ろしい敵なんだぞ。
どうしたら動物や植物を守れるの?
森林や湿地、海辺の自然、北極の海氷まで、生きもののすみかである自然環境を守ることが一番大事なことだ。
そして、野生の生きものをむやみに捕まえたり、殺したり、売り買いしないこと。
世界の国々が作った、「ワシントン条約」というルールもあるから、こういう決まりを守ることも大切だな。
森でも、海でも、砂漠のような環境でも、一度壊してしまった自然は、なかなか元には戻らない。何より、人が自然の木や水などを使う時、他の生きものと一緒に使っているということを忘れないことだね。

(C)Svein B.OPPEGAARD/WWF-Canon

(C)WWF-Germany/M.Radday
WWFの活動
野生生物を脅かす原因は、実にさまざまです。 WWFは、世界の各地で、野生生物のすみかであるさまざまな自然環境の保全や、絶滅しかけている動物の保護、調査などを行なっています。
また、野生生物の取引きが「ワシントン条約(絶滅のおそれのある生きものの輸出や輸入を制限する条約 )」のルールを守って行なわれているかどうかを調べ、さまざまな国の政府に、きちんとした取締りを行なうよう求めています。
日本でも、外国から輸入されるペットなどの取引きや、持ち込まれる外来生物の問題に取り組みながら、全国の希少な野生動植物を保護するための、新しい法律作りなどに取り組んでいます。

(C)Vladimir FILONOV/WWF-Canon

(C)Rob WEBSTER/WWF





