森の話
いま、世界中で、森林がものすごい早さでなくなっています。
その原因は、家を建てるためや紙を作るために、たくさんの木を伐り、畑や牧場を作るために森を燃やしているから。
木は伐り過ぎたりしなければ、また生えてくるし、森全体の自然が壊れることもありません。
でも今は、木が育つスピードよりも早く、森が減り続けています。
ゴリラの娘とお父さんが、森の未来を心配しています

(C)Mark EDWARDS /WWF-Canon



緑の森が…
森がなくなるのを止める方法はないの?

国が森を保護する法律を作ったり、木の伐り方や売り方について決まりを作っても、その決まりを守らずに、木を伐る人がたくさんいるんだよ。
森に火をつける人もたくさんいるよ?

(C)Michel GUNTHER /WWF-Canon

それは畑をつくるためなんだ。コーヒーやヤシ油を作るため、熱帯雨林のようなたくさんの生きものがすんでいる森を、焼き払ってしまうんだね。普段の生活で人が使っている物の中にも、どこか遠い国の森を壊して作られているものがあるかもしれないんだよ。
森はどれくらいなくなっているの?

世界では、火災や伐採、畑づくりやコーヒーやヤシの木などを植えるために、毎年1,300ヘクタール(九州と四国を合わせたくらいの広さ)の自然の森がなくなっているといわれている。そこに生きるたくさんの生きものも、絶滅が心配されているんだ。私たちゴリラもそう。オランウータンさんや、トラさん、みんなそうだね。
日本は森がいっぱいありそうだけど…

日本はもともと森が豊かな国だ。でも、自然の森は全体の半分くらいで、残りは木材にするため人間が植林した森なんだよ。しかも、日本では海外から運ばれてくる木材の方が安いので、日本の木はあまり使われなくなり、植林した森はあちこちで荒れてしまった。このような森を手入れする仕事をする人も、昔に比べて少なくなっているんだよ。
森を守るにはどうすればいいんだろう?
野生の生きものがたくさん暮らしている、特に大切な森を守るためには、木を伐ることを禁じた法律や、保護区を作ることが大切だ。
それから、もう伐られてしまった森では、木を植えて、少しでも元の自然に戻してあげること。でも、森の自然は簡単にはつくれないから、簡単に「植えればいい」と考えてはダメだよ。
そして、どうしても必要な木を使うときには、森を丸ごと伐ったりせずに、きちんと手入れしながら森の木材を使うようにすることだね。
普段使っている紙や木材が、遠い国の森を壊して作られているものだとしたら、それは使っている人にも責任がある。そのことを忘れないようにするのが、一番大事なことだね。

Illust:Kazue Tokuda

(C)Hartmut JUNGIUS /WWF-Canon
WWFの活動
WWFは、ひどい森林破壊が行なわれている国の政府に対して、森を保護するようよう呼びかけたり、保護区を作る活動を応援しています。また、木材や紙をつくっている会社と、森の自然を守りながら木を利用し、法律を守らずに作られた木材を使わないようにするにはどうすればよいか、話し合いをしています。
そして、森を守りながら作られた紙や木材製品に、「FSC」というマークを付ける取り組みも広げています。このマークが付いた紙や木材を買えば、だれでも森を壊さずに買物ができます。みんなが森林保全に協力できる仕組みなのです。政府や会社にも、環境のことを考えた木材・紙を使うように働きかけています。


(C)Edward PARKER/ WWF-Canon





