地球温暖化の話
地球温暖化は、ただ地球が暖かくなるだけではありません。
地球のあちこちで天気や季節がおかしくなり、想像もつかないような被害をもたらします。もともと雨が少ない場所ではますます雨が降らなくなったり、逆に大雨が増えて洪水が起きたりする場所も出てきます。
人の生活はもちろんのこと、さまざまな自然環境や、そこに生きる生きものたちも影響を受けます。
ホッキョクグマの親子が何か話しているようです。



地球が温かくなってゆく!
どうして地球が暖かくなるの?

(C)WWF-Greece/Zisis Karaberis
空気のなかの二酸化炭素(CO2)が増えているのよ。CO2がふえると、太陽の熱が空気の中に閉じ込められて地球全体が温かくなってしまうの。
CO2は物を燃やすと出るのだけれど、最近はエネルギーを作るために、世界中の国で石油や石炭がたくさん使われるようになったので、それで温暖化が進んでいるのね。
省エネするといいってきいたけど…
それは、電気の一部が火力発電所で石油や石炭を燃やして発電されているからよ。自動車のガソリンも使うとたくさんのCO2を出している。だから省エネは大事なの。でもそれだけに頼っていても温暖化は止められないわ。これからは、風力や太陽の光のような、自然の力を使ってエネルギーを作っていかないとダメね。
温暖化すると、地球はどうなるの?

(C)Wim VAN PASSEL/WWF-Canon
温暖化が恐ろしいのは、地球全体の気候を変えてしまうから。北極では、夏の間も溶けない氷がたくさんあったのだけれど、もうすぐそれが全部溶けてしまうといわれているわ。高い山の氷河もそうね。
それから、海の水が温められてふくらんで、海水面が上がってくると、小さな島国や海沿いの町は、沈んでしまうといわれているの。
砂漠が広がったり、台風が巨大化したり、大きな被害が世界中で発生するといわれているわ。
北極の氷がとけたら、僕たち生きていけないよ!

(C)Jurgen FREUND/WWF-Canon
そうね。地球の環境全体が影響を受ける温暖化は、人間だけじゃなくて、たくさんの動物や植物にとっても大変な問題なのよ。
温度や気候が変わって、生えてくる植物が変わると、前に生えていた植物を食べていた動物は生きられなくなる。海の水温が上がると、たくさんのサンゴが白くなって死んでしまうこともあるわ。
特に、昆虫みたいな小さな生きものたちにとって、気温の変化はたとえ0.1度でも、大きな変化になるの。だからマラリアみたいな熱帯の蚊が運ぶ病気も、気温が上がると、もっとたくさんの国に広がるかもしれない。こういう問題が、まだまだたくさんあるのね。
こんな大変な地球温暖化… 止めることはできるの?
アフリカや南米、南太平洋、それに北極のような場所では、もう干ばつや大雨のような、温暖化の影響が出ているの。でも、その場所にすんでいる人たちが、たくさんのCO2を出しているわけではないわ。
だから温暖化は、世界の国が協力しながら、特にCO2を出している国の人たちが頑張って、CO2を出さないようにすることが必要なの。
温暖化が今のまま進めば、絶滅してしまう動物や植物もたくさん出てくる。 未来の人たちも大変な目に遭うわ。
だから、みんなで省エネをしたり、太陽や風の力でつくられたエネルギーを世界中の国で使うようにして、CO2を出す量をぐっと減らしてゆかなくてはいけないわね。


(C)Hartmut JUNGIUS/WWF-Canon
WWFの活動
WWFは、地球温暖化を止めるために世界の国々が集まる会議に参加して、より厳しくCO2を減らすよう求めています。
また、アフリカやヒマラヤ、南太平洋などで、実際に温暖化の被害に苦しんでいる人たちのお話を紹介したり、ホッキョクグマなどの野生生物や自然環境に、どのような影響が及ぶのか、調べて発表しています。
日本でも、たくさんのCO2を出している会社や政府に働きかけて、CO2を減らすための活動に取り組んでいます。また、国内の温暖化の影響について情報を集め、温暖化が引き起こすさまざまな問題について、情報を発信しています。

Illust:Kazue Tokuda





