ネイルアートを通じた自然保護!Donail(ドネイル)キャンペーンを実施しました


2015年11月から2016年6月にかけて、WWFジャパンは「Donail(ドネイル)キャンペーン」を実施しました。多くの方々のご協力により実現したこのキャンペーンでは、「野生生物の危機を、ネイルアートを通じて身近に感じてもらう」をコンセプトに、ネイルサロンでの施術やネイルシールを販売。世界の自然と、そこに生きる野生生物を守ろう!というWWFのメッセージを広く伝えることができました。

絶滅危惧種 x ネイルアート

生活の中で実感しにくい、野生生物の危機。
IUCN(国際自然保護連合)が公開している絶滅のおそれのある世界の野生生物のリスト「レッドリスト」では、実に2万3,928種(2016年9月時点)の生物が危機的状況にあるとされています。

このリストには、トラやニホンウナギ、アジアゾウ、ホッキョクグマなど、よく知られた動物たちが名を連ねていますが、それらはいずれも、人間の手による森林破壊や乱獲、地球温暖化などにより、絶滅の危機に追い込まれています。

そこで、WWFジャパンでは「Donail(ドネイル)キャンペーン」を実施しました。

この「Donail」とは、ネイル(nail)とDonation(寄付)を掛け合わせた造語で、さまざまな野生生物の危機を知ってもらいながら、身近なネイルアートを通じてオシャレを楽しみ、保全活動を支援していただこう、というものです。

キャンペーンでは、「レッドリスト」の中から、絶滅のおそれの高い20種類の動物をピックアップ。薬指の「赤」をシンボルとして、動物をネイルアートのデザインにしました。

これらのデザインを提携いただいたネイルサロン各社で、ユーザーの皆さんにご提供いただきつつ、パンフレットを通じてキャンペーンの趣旨を広く告知。同時に、募金箱設置による募金活動も実施しました。

また、より多くの方にメッセージが伝えられるよう、ネイルシールも制作。WWFジャパンの通販「パンダショップ」で販売を行ないました。

このシールでは、ホッキョクグマ、ユキヒョウ、アジアアロワナ、スマトラゾウの4種をピックアップ。それぞれの動物が今おかれている危機について、ご購入者にメッセージを伝えました。

集まったご支援と広がり

このキャンペーンには当初、27店舗のネイルサロンにご協力をいただきましたが、開始後、全国から温かいご協力のお申し出が相次ぎ、最終的には100店舗のお店のご協力を得ることができました。

そして、各店がご協力くださった募金活動では、約15万円の募金が集まり、WWFが取り組む自然保護活動の活動費として活用させていただくことになりました。

また東京都恩賜上野動物園にもご協力をいただき、2016年4月1~2日の2日間、同園にてネイルシールを実際に使ったワークショップも実施。

約500人の方にご参加いただき、動物園でよく見る身近な動物たちが、絶滅の危機に瀕していることを知っていただきました。

キャンペーンに関連したこれら一連の取り組みは、新聞、ラジオ、ウェブメディアやテレビなどでもご紹介いただき、実際に体験してくださった方以外にも、野生生物の危機をアピールする機会を得ることができました。

WWFでは今後も、野生生物の危機をはじめとした環境問題を身近に感じてもらえるよう、取り組みを続けてまいります。

なお、こちらのキャンペーンは、さまざまな関係者の皆さまのご協力により実現いたしました。

施術にご協力いただいたたくさんのネイルサロンの皆さま、そして、キャンペーンの企画から実現までサポートをいただいた株式会社アサツー・ディー・ケイの関係者の皆さまに、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

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