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活動トピック

南西諸島エコリージョン

九州から台湾にかけて連なり、温帯と亜熱帯、双方の気候と動植物相をあわせもつ南西諸島は、世界的に見ても貴重な自然環境が残る場所です。WWFはこの南西諸島の自然を、世界的に重要な自然の一つと考え、その保全を目指しています。世界に誇ることのできる、南西諸島の自然を守ることは、世界中の人々から私たちに任された大切な課題でもあります。

南西諸島の自然

「南西諸島」という呼称が示す範囲は意外に広く、沖縄島と周辺の沖縄諸島、その北に連なる奄美、トカラ、種子島、屋久島、そして南の宮古、八重山の島々全てが含まれます。
これらの島々は、それぞれが違った景観を擁し、その自然の希少性と多様さは、世界的にみても貴重なものだ。陸の環境としては、沖縄島北部に広がる「山原(やんばる)」に代表される亜熱帯性の森林や、樹齢千年を超える屋久島の杉林が、海の環境としては百数十種のサンゴからなるサンゴ礁がその代表です。
中でも、石垣島白保のアオサンゴ群落は北半球で最大最古といわれ、その豊かさは世界的にも知られています。しかし、この場所が陸域からの赤土の流出や、空港の建設計画などによって脅かされていることは今も変わりません。
WWFジャパンでは長く南西諸島の自然保護活動に取り組んできました。2000年4月には、多くの方々のご支援のもと、白保にサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」を建設し、地域に根ざした自然保護活動に取り組んでいます。

「WWF南西諸島生きものマップ」プロジェクトについて

WWFジャパンでは、2006年10月より、ソフトバンクモバイル株式会社の支援を受け、「WWF南西諸島生きものマップ」プロジェクトを発足しました。
このプロジェクトでは、2~3年をかけて、南西諸島(琉球列島)の自然環境を包括的にとらえ、生物多様性の現状を調査し、必要な保全策を検討することを目的としています。南西諸島の生態系は、現在開発などの影響で大きく劣化がすすんでいます。この地域全体を見わたした生物多様性保全政策を策定することが、今、緊急に求められています。

石垣島のサンゴ礁保全

オーストラリアのグレートバリアリーフよりも多くの種類のサンゴが見られるサンゴ礁の楽園・南西諸島。中でも石垣島の白保地区は、世界最大級のアオサンゴの群落を誇っています。

WWFは、1985年から石垣島白保海域でのサンゴ礁保全活動に取組み、2000年に、サンゴ礁の研究と保全のための拠点である「WWFサンゴ礁保護研究センター(しらほサンゴ村)」を設立しました。現在は、赤土による海洋汚染の現状調査や地元の人々への普及教育活動など、積極的に保全活動を続けています。

泡瀬干潟の保全

沖縄市の東海岸に位置する泡瀬干潟は、沖縄最大級といわれる干潟で、豊富な底生生物に恵まれ、数多くの渡り鳥が訪れる場所です。

しかし現在、北側の中城(なかぐすく)湾港を浚渫(しゅんせつ)した土砂で干潟を埋め立て、約180ヘクタールの人工島を建設し、総合リゾート施設などが建設される計画が進行中です。この計画は、採算が取れるかどうか不確かなうえ、貴重な自然環境や絶滅のおそれのある動植物への悪影響が心配されています。

WWFジャパンは、助成事業などを通して地元の環境保護団体へ支援する一方、泡瀬干潟の埋立て見直しを求める要望書を沖縄県や関係省庁へ提出するなどして、保全に取組んでいます。

やんばるの森、ジュゴン生息地の保全

沖縄島北部に広がる亜熱帯の森「やんばる」。その東側は大半が米軍の演習場となっているため、開発の手が伸びておらず、ヤンバルクイナやノグチゲラ、アマミヤシギ、ケナガネズミなど、希少な野生動植物が現在も生き残っています。

しかし、96年にSACO(日米両政府の沖縄に関する域特別行動委員会)の合意により、この米軍演習場7,800ヘクタールの約半分が日本に返還され、未返還の地域に7つのヘリパッドを移設する計画が持ち上がりました。那覇防衛施設局の調査では、建設予定地には絶滅のおそれのある145種もの動植物が確認されています。

また、この地域の海には、絶滅の危機に瀕しているジュゴンが生息しています。日のあたる海の浅瀬にしか生えない海草(うみくさ)だけを唯一の食糧にするジュゴンにとって、良質の海草が多く自生する名護市辺野古地区の海辺は大切なすみかです。現在、この海を埋立てて米軍普天間飛行場の代替施設を建設する計画が進んでいます。WWFは、地元の住民、市民団体などと広く協力し、問題解決にむけて活動しています。

南西諸島における助成事業

WWFは、会員の皆様や一般の方からお寄せいただいたご寄付を元に、日本各地で自然保護活動に取組む研究者や市民グループに対する支援活動を行っています。南西諸島では泡瀬干潟の総合調査などを支援しています。

あなたの支援で、できること。たとえば… 資源の持続可能な利用を促す WWF会員が125人集まれば、企業が自ら、違法伐採の木材商品を購入していないか、チェックできるウェブサイトを作ることができます。 「あなたの支援でできること」を見る