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地球温暖化を防ぐ

地球温暖化の目撃者プロジェクトについて

すでに起きている地球温暖化の影響によって、気候や自然環境が変化し、暮らしや未来が脅かされている人たちがいる。そのことを世界に広くアピールすることで、世界の国々のリーダーたちや多くの人たちに、より積極的な地球温暖化防止の取り組みを訴えるWWFの「地球温暖化の目撃者」プロジェクトは、2004年、世界が注目する国際会議の舞台でスタートしました。

国際社会に発せられた「目撃者」たちの警告

ブエノスアイレスで始まった

WWFの「地球温暖化の目撃者」プロジェクトが開始されたのは、2004年12月に、第10回目となる国連気候変動枠組み条約(温暖化防止条約)の締約国会議が開かれていた、南米はアルゼンチンのブエノスアイレスでした。

 この時、WWFの要請に応え、ブエノスアイレスの会議開催地に、3人の方が最初の「目撃者」として乗り込みました。

 その一人は、ヒマラヤで起きている氷河の融解によって、大洪水の災害に見舞われた、ネパールの山岳ガイド、ノルブ・シェルパさん。もう一人は、海面上昇と雨水の不足に苦しんでいる、南太平洋の島国・フィジーに住む、5人の子どものお母さん、ペニーナ・モースさんです。

さらに、会議開催国のアルゼンチンからも、大雨で増水した湖に、その一部が沈んでしまった町の町長オズワルド・ボニーノさんが参加。
この3人の「目撃者」の方々は、地球温暖化に責任のある先進国が、互いの都合を主張し、ぶつかり合っていた本会議場のすぐ横で、自身が体験してきた温暖化の脅威を、生身の声で訴えました。

2004年に国連の地球温暖化防止会議が開かれた、ブエノスアイレスの会議場

連日、本会議とその周辺では、各国政府代表と、世界から集まった温暖化防止を求める環境NGOによる議論やロビー活動が続けられた。

地球温暖化問題の原点

3人の目撃者の方々がこの時、自身の体験に基づいて語ってくれた地球温暖化の証言は、自国の利害に捉われがちな国の代表たちに、地球温暖化問題解決の原点に立ち返ることを、強く求めるものでした。
原点とはすなわち、地球温暖化の解決が、全ての人類と、地球環境の未来にとって、絶対に必要な取り組みである、ということです。

こうして、WWFの「地球温暖化の目撃者」プロジェクトが始まりました。
現在までに、このプロジェクトに協力し、「目撃者」となってくれた方々は、60人以上。その現場となる国や地域は、約30にのぼります。

世界中の報道機関の前で、自身の体験を語るネパールのノルブ・シェルパさん

世界の国々は何のために地球温暖化の防止に取り組むのか。地球と未来の世代のことを考えたとき、何を一番大切にしなくてはならないのか。「目撃者」たちはいずれも、それぞれが目撃し、体験してきた温暖化の脅威と未来への警告を、それぞれの言葉で訴えています。

世界の人々の協力のもとで

科学者による支援

WWFの「地球温暖化の目撃者」プロジェクトでは現在も、世界各地から新たな「目撃証言」を募集しています。
しかし、最近マスコミなどでも盛んに報道されているとおり、地球温暖化の影響ではないか?と考えられる情報は、曖昧なものを含め、非常に数多くあります。 そこでWWFでは、世界34カ国の100人を超える科学者の協力を得て、寄せられる証言を検証し、科学的にも十分に温暖化の影響である可能性の高い情報を集めるよう努めています。

この情報は、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)にも報告できる、高い水準を目指しているため、専門家や研究機関が少ない開発途上国のような地域での被害事例についても、信頼ある情報として発信することが可能になっています。
このホームページでご紹介している、それぞれの「目撃者」の方の証言についても、現時点で明示可能な「科学的根拠」を、文末に掲載しています。

企業による支援

「地球温暖化の目撃者」プロジェクトは、企業からの技術的・資金的な支援にも支えられています。
ソニー株式会社には、「目撃者」の証言を集める際に欠かせない映像や画像を撮影するための機材を、世界各地の取材現場にご提供いただき、活動をサポートしていただいています。

こうした専門的、技術的支援により、WWFではより信頼性の高い温暖化の「目撃情報」を集める取り組みを実施しています。