日本初!風力エネルギーの環境ラベルWindMade認定企業が誕生


2013年6月3日、再生可能な自然エネルギーの環境ラベル「WindMade(ウィンドメイド)」の認定を、日本企業が初めて取得しました。WindMadeは、風力エネルギーを積極的に利用している企業や製品などを認定する世界初の環境ラベル。認定を取得したのは、愛媛県今治市の池内タオル株式会社です。WWFは、このWindMade認定の取得を、企業が取り組む再生可能エネルギーの拡大を加速するものとして歓迎しています。

再生可能エネルギー製品を認定する世界初の環境ラベル

ベルギーのブリュッセルに事務局を置くWindMadeは、風力エネルギーを積極的に利用している企業や製品などを認定する世界初の環境ラベルで、国連グローバル・コンパクトやWWF、ヴェスタス(デンマークの風力発電機メーカー)、ブルームバーグなどによって共同設立されました。

国連グローバル・コンパクトに認められた環境ラベルの一つであり、風力エネルギーをはじめとした再生可能エネルギーの普及を世界的に後押しし、地球温暖化問題の解決に貢献することを目的としています。

持続可能性を重視する世界中の企業が、このWindMadeに関心を集める中、今回、日本企業で初めての認定企業が誕生しました。認定されたのは、愛媛県今治市に本社を置く、池内タオル株式会社です。

同社は、1953年の創業以来、環境への配慮を基本とした商品開発を続けており、2002年には日本で初めて、工場やオフィスなど自社で使用する電力を100%、風力発電でまかなう操業を開始。『風で織るタオル』で、その名を知られてきました。

また、グリーン電力証書の利用も継続。こうした取り組みが、企業がWindMade認証を取得する際にクリアしなければならない基準を、十分に満たしていることが確認され、今回認定の運びとなりました。

認められた日本企業の取り組み

今回の認定について、WindMadeのヘンリック・カフナー事務局長は、
「持続可能な製造プロセスに全力を注ぎ、風力の利用により環境負荷の最小化に尽力する池内タオルのような企業をパートナーに迎えることができ、喜ばしく思っています」とのコメントを発表しました。

ままた、WindMadeの設立にもかかわったWWFも、企業の再生可能エネルギーへの取り組みを加速するものとして今回の認証取得を歓迎。WWFジャパン 気候変動・エネルギープロジェクトリーダーの池原庸介は、同日の2013年6月3日より14日まで、ドイツで国連気候変動ボン会議が開催されることを受けて、次のようにと述べました。

「池内タオル㈱をはじめ、長期的な視点を持った企業は、目先の利益だけにとらわれず、将来にわたる持続可能性をみすえて行動しています。日本をはじめ各国政府も、そのような取り組みをさらに加速させるべく、気候変動問題の真の解決に向けた前向きな議論を行うことを期待します」。

再生可能エネルギーの利用に積極的である企業を明らかにし、また消費者がそうした企業や、風力エネルギーを利用している製品を選ぶ際に、手がかりを提供するWindMade。
今後の日本での広がりが期待されます。

池内タオル株式会社に付与されたWindMadeラベル

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