「リオ+20」の成功を!野田首相に要望


2012年6月20日から、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで、国連持続可能な開発会議「リオ+20」が開催されます。WWFはニューヨークでの事前会議に先立ち、世界各国の首脳に対して、政治のリーダーシップを発揮し、会議を成功に導くよう求める文書を送付。日本の野田総理大臣にも要望書を送りました。

開催まで1カ月!ブラジルでの「リオ+20」

「リオ+20」とは、1992年に同じくブラジルのリオで開催された「地球サミット」から20年の意味。世界の人類と地球環境の未来について各国の首脳が話し合う、重要な国際会議です。

開催まで1カ月を切った現在も、会議で採択を目指す内容についての事前交渉が続いており、5月29日から6月2日には、ニューヨークでその大詰めの事前交渉会議が行なわれます。

WWFではこれに先立ち、世界各国の首脳あてに、この「リオ+20」を成功させるべく、政治のリーダーシップを発揮することを求める文書を送りました。

5月29日には、日本でも野田総理大臣にも、総理自らの出席をも求めた要望書を提出。
2010年に名古屋で開催された第10回生物多様性条約締約国会議(CBD・COP10)の議長国として、「愛知目標(愛知ターゲット)」と呼ばれる国際的な合意を導くことに成功した日本が、今回の会議でもリーダーシップを発揮し、未来の世代が安心して暮らすことのできる合意を成立させるよう求めました。

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ブラジル政府からの期待

 期せずしてその翌日、ブラジルのルセフ大統領は、野田総理との電話会談の中で、野田総理に対し「リオ+20」への出席を直々に要請。野田総理からは、会議の重要性を認識しつつ、出席者はまだ検討中であることを伝えるにとどまりましたが、今回の会議において、議長国ブラジルからも、日本にも果たすべき役割が期待されていることは、あらためて明確になりました。

「リオ+20」は、世界の持続可能な開発の達成と、環境・社会・経済に関係したさまざまな問題、そして食料・水・エネルギーの確保という、すべての国が直面している課題に対し、世界の国々が団結して解決にあたる機会であり、私たちが今後歩むべき道筋といかにそこに至るかを描き出す、非常に重要な会議です。

日本でもこの会議に向けた問題意識が高まりつつある中、将来に意味のある国際的合意が形成されるよう、WWFは日本政府の積極的な関与を強く望んでいます。

 

要望書

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