温暖化防止のための寄付キャンペーン「暖かな危機」

WWFの活動

活動トピック

ユキヒョウの生息地に密猟パトロール用の車両を導入!

風雪の厳しい高山帯、緑ゆたかな山岳林、そして、乾燥した草原と、大河流域の湿地帯。中央アジアを代表する山岳地帯アルタイ・サヤンの大山脈群には、多様な景観が広がっています。この地域に生息する、ユキヒョウをはじめとする野生生物を密猟から守るため、WWFでは2010年に日本で特別寄付を募りました。その支援により、現地では密猟対策車を調達し、保護活動の最前線に投入することになりました。

アジアの大陸に残る大自然を守る

中国、ロシア、カザフスタンそしてモンゴル。アルタイおよび東西両サヤンの山脈群には、4つの国にまたがって広がる中央アジア屈指の大自然が広がります。 日本の国土の2.6倍もの広さをもつ、この山岳地帯は、ユネスコの世界自然遺産に登録されている6地域を含み、国際的にもその景観の価値が評価されています。

この豊かな生態系を守るため、WWFモンゴルは、政府と協力しながら広大な保護区をパトロールする取り組みを展開。「Irves(モンゴル語で「ユキヒョウ」の意味)」というパトロール隊を、これまでに5つ結成しました。

この「ユキヒョウ隊」は、約10年間の取り組みの中で、国と地方の政府、国境警備隊と税関職員などの関係組織と連携しながら、多くの密猟を摘発し、実績をあげてきました。

とりわけ、2004年に結成された「Irves3」は、ユキヒョウのすみかを含むコブド、ゴビ-アルタイ地域を受け持ち、これまでに、20件の重大な密猟と、80件の軽微な違法行為、金額にして総計15万USドルを上回る違法行為を摘発しています。

「ユキヒョウ隊」を救う!緊急支援を実施

ところが、2009年、パトロール隊の車両が相次いで故障し、取り締まり活動がストップしてしまいました。どのような場所でも走ることのできる、四輪駆動の自動車は、広大なアルタイ・サヤンのフィールドを監視するには欠かせない機材です。

この事態を打開するための緊急支援を求めるWWFモンゴルの要請を受け、WWFジャパンは2010年春、密猟対策車の購入に充てるための緊急支援を日本で募りました。

まず、WWFジャパンの通信販売「パンダショップ」で、マグカップ一個につき1,000円の寄付をいただく、寄付付きマグカップの販売を実施。
その後、「マグカップは不要だが寄付をしたい」という声も多数いただいたことから、8月中旬からは寄付のみの受付も開始しました。

この結果、完売したマグカップの売上げから165万円の寄付が集まり、ご寄付のみの緊急支援を合わせ、最終的には約700万円をモンゴルに送ることができました。

そして、このご支援によって、WWFモンゴルでは、新たな密猟対策車として日本の中古車をまず一台購入。パトロール活動の再開に乗り出すことができました。

日本の皆さんに感謝!!

モンゴルではさらにもう一台、車両を購入予定で、それでも余った寄付金は、車両の装備品購入や保守に充てられるとのことです。

今回、皆さまにお願いした特別寄付は、必ずしも日本に直結しない地域の環境保全のための寄付金です。それにもかかわらず、たくさんの方々にご支援をいただきました。改めて、お礼を申し上げます。

現地モンゴルのスタッフからも、日本の皆さんに深く感謝しています、との言葉が届いています。今後のモンゴルの活動の進展を、WWFジャパンも見守っていきます。

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絶滅が心配されるユキヒョウ(Panthera uncia)。ヒマラヤと中央アジアの山岳地帯に生息する。推定個体数は最大で約6,600頭。

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モンゴル国内のユキヒョウ分布域(緑の部分)

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日本からの支援で調達された、新たなパトロール用車両

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ドアには「Saving snow leopards with the people of Japan」の文字。

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モンゴルから支援のお礼に贈られてきた、ユキヒョウの額。右下のプレートには、「海を越えた支援が太陽のように、私たちに新しい希望をもたらします。日本の皆さまの温かい心に感謝を込めて-WWF モンゴル」と刻まれている。

関連情報

アルタイ・サヤンの自然について

WWFインターナショナルのサイト(英語)
http://wwf.panda.org/what_we_do/where_we_work/altai_sayan_mountain/

 

あなたの支援で、できること。たとえば… 野生生物を守る WWF会員が10人集まれば、ベンガルトラを密猟するため仕掛けられた罠を探す金属探知器を、1台購入することができます。 「あなたの支援でできること」を見る