記者発表資料 2010年6月10日
いよいよ、待ちに待ったFIFAワールドカップが開幕します。この4年に1度の華麗な祭典では、選手たちのプレーに世界中が熱狂します。しかしそんな華やかな舞台の裏にある悲しい現実をご存知でしょうか?サッカーボールの多くが、実はインドやパキスタンに住む子供たちの安い労働力を頼りに製造されているのです。
「サッカーなんてしたことない」という貧しい少年労働者たち…。10センチもある2本の針を繰り、五角形や六角形の革片を縫っていきます。硬くて厚い材料に針を通して縫い合わせるのは、小さな子供の手には大変な作業ですが、その報酬はボール1個でたった30円ほど。女性を含む大人の労働者も、基準をはるかに下回るような低賃金で長時間労働を強いられているのです。そんなボールで、私たちは心からサッカーを楽しむことができるのでしょうか?
パンダロゴの付いたこのボールは、フェアトレード商品を紹介するNPO「わかちあいプロジェクト」の協力によりフェアトレードの基準に沿ってパキスタンで作られています。ボール1個につき約100円の奨励金がパキスタンの生産者に支払われ、現地で主に医療活動に使われます。
そして、このボールにパンダロゴが使われているもう1つの理由、それは、ボールの内側に使われているゴム素材がFSCの認証を得ていることです。ゴムはスリランカの適切に管理された持続可能な森で採取されました。森の破壊につながる心配のないゴムが使われているのです。
サッカーというすばらしいスポーツを通して、パンダボールで人々の幸せと地球環境のことを考えよう。これがWWFの提案する新しいサッカーの楽しみ方です。サッカーボールの背景にある問題を知ってもらい、さらに少しでも問題の解決を進めるため、WWFは通信販売「パンダショップ」で、このフェアトレード&FSC認証ボールを販売しています。パンダボールは、どなたでも購入できます。
パンダロゴサッカーボール
フェアトレードとFSCのダブル認証付き。WWFジャパンオリジナル商品。
品名:パンダサッカーボール
税込み価格: ¥4,900
詳しい商品紹介とご購入はパンダショップのサイトへ
フェアトレードの基準
- 生産者の労働環境と労働条件を保障
- 薬品使用や、水質・森林・土壌の保全、廃棄物の扱いに関して国際規約を遵守
- ILOに準拠した安全な労働環境
- 強制労働と児童労働の禁止
- 労働者が団体交渉権を持つ
- 奨励金の使途が労働者と会社経営者との協議で民主的に決定され、社会的発展のために使われる
FSC(Forest Stewardship Council)について
環境、社会、経済の面で適切に管理されているほか、10項目の原則にもとづいて厳密に審査し、合格した森林を認証する制度。
私も愛用しています
大のサッカーファンであり、自らもヘディングの記録を持つ環境コンサルタントのペオ・エクベリさんもこのボールの愛用者です。ペオさんは、長年WWFのサポーターでもあります。
“本当に素晴らしいボールです。とても「エコカシコイ」商品と思います。コミュニケーションツールとしても
nearly perfectな商品ですね!「楽しさ + エコ + 未来(子どもたち)= 希望!」しかも、サッカーが環境問題の解決と同じように、積極的に国境を超えるため、One Planet Livingにつながっていますね。このボールは市場に出たことに関して、「ありがとう!」と言いたいです。
私はこれから環境教育を教える時にこのボールを使ってみたい。もちろん、リフティングの練習をするときでもね!(笑)“
PEO EKBERG ペオ・エクベリ
環境コンサルタント、エコライフスタイルアドバイザー
スウェーデン・マルメ(MALMO)市生まれ。日本全国でサステナビリティのための環境教育の講演会、コラム執筆、テレビやラジオ出演。2000年冬から2001年春まで世界一周(5大陸)の環境リサーチを行なう。国連の国際環境会議に参加。武蔵野大学(東京)非常勤講師。25年間の環境保護活動の経験。特技はサッカー。15才と19才の時、サッカーのリフティング世界記録を更新。2002年、日韓W杯における開会式で、スウェーデンのスポーツ大臣と一緒にリフティング・パフォーマンスを披露した。
関連するWWFの活動
FSCについて
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関。その認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられます。このF...続きを読む
持続可能な社会づくり
環境を壊すことなく、人類の消費を支えるためには、どうすればよいか? その実現のための手段が、「持続可能な開発」という考え方です。これは、自然が再生する力やそのスピードを考慮しながら、人が利用する規模や早さを管理し、資源を使いきらないよう配慮するやり方です。 ただ木を伐らなければよい、という森林保全は...続きを読む





