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WWFの活動

「国際生物多様性の日(5月22日)」は、緊急の政治的行動を求めている

記者発表資料 2010年5月21日

地球上の生命の多様性を祝う日である5月22日の「国際生物多様性の日」によせて、WWFおよびその他のNGOは、世界の生態系の崩壊を防ぐべく、各国政府が経済政策の立案プロセスを根本的に改めるよう要請する。

「国際生物多様性の日」は1993年に国連が制定したものだが、今年は生物多様性に関する理解向上を図る日として意義深いものとなるだろう。

生物多様性と健全な生態系は人類の福祉と経済を支えている。衛生的な水や大気をもたらし、自然災害から守り、薬品の原料や食料を供給してくれるからである。専門家の試算では、世界全体の生物多様性の経済的価値は毎年33兆ドルにのぼるとされる。

「各国政府が、自然の経済的利益、社会的利益を、その政策や行動計画に反映させることはまれにしかない」とWWFインターナショナルの生物多様性マネジャーであるロルフ・ホーガンは言う。「このことが生態系の破壊につながり、我々の未来を危うくする。危機的状況に到達しようとしているのである」

同時に、世界各国は2002年に約束した、2010年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させるという「2010年目標」の達成に失敗した。

『地球規模生物多様性概況第3版(GBO3) 』などの最近の調査は、今後、さらなる大規模な生物多様性の損失が起きる可能性が高いことを示している。転換点(tipping points)が近づきつつあるのだ。転換点を過ぎると、生態系が生産力の低い状態にシフトしてしまい、回復することが不可能になってしまうだろう、とGBO3などの調査は教える。

生物多様性条約(CBD)が設置する科学的会合(SBSTTA)で今週配布された声明において、WWFを含む24のNGOは、各国政府に対し、生物多様性損失の根本原因に取り組んでいないから、2010年目標を達成できなかったのだと指摘した。

この声明はまた、「現行の経済や政治的システムあるいは政策は、一部の国々や社会による自然資源の過剰消費を促進してしまっている」とした。さらに、「このために、生息地の破壊が起き、そこに依存して暮らす数多くの人々の権利と生活を脅かしている」とも言う。

「私たちはターニングポイントにさしかかっており、根本的な変化が緊急に求められている」

「今年の国際生物多様性の日には、各国首脳はNGOによるこの呼びかけを心に留めてほしい。そして、9月の国連総会時に開かれる特別会合では、生物多様性に関する具体的なコミットメントを打ち出すことを求める」とホーガンは述べる。

「我々は環境大臣だけがこれを受け止めればよいとは考えない。もしも、生物多様性の悲劇的な損失を食い止めたいならば、政治的議題としての生物多様性を周辺的な位置から中心部分に移さなくてはならない」

NGOの声明はいくつかの勧告も行っている。生物多様性と生態系サービスの真の価値を経済政策の中に組み入れ、気候変動の適応策、緩和策とも連携させること。先住民の保有する権利を認識することである。

 

関連情報

文中のNGO声明はトラフィック イーストアジア ジャパンのサイトをごらん下さい。
英文・和文ともあります。

 

トラフィックもWWFもこの共同声明に賛同しています。

 

2010/5/21

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