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WWFの活動

「鴨緑江河口域沿岸・生態系ベース管理型モデルプロジェクト」の開始

共同記者発表資料 2010年2月2日

 WWF(世界自然保護基金)/ パナソニック株式会社

WWF(世界自然保護基金)とパナソニック株式会社は、中国と朝鮮半島に囲まれた海域・黄海の環境保全をめざし、2007年より7年計画で「黄海エコリージョン支援プロジェクト」を推進しています。このたび、その第2ステージとなる「鴨緑江河口域沿岸・生態系ベース管理型モデルプロジェクト」(以下、沿岸管理プロジェクト)を2010年1月より開始しています。

なお、本日、この沿岸管理プロジェクトの開始にあたり、遼寧省瀋陽市で、国際的な環境保全団体であるWWF、遼寧省海洋漁業庁、国連開発計画・GEF黄海プロジェクト※1)管理事務局による調印式が行なわれています。

沿岸管理プロジェクトでは、遼寧省丹東市の鴨緑江河口域※2)において、2010年1月から2013年3月までの約3年間で、沿岸の漁業・渡り鳥・水産資源を含めた底生生物のつながりを科学的に現地調査し、環境の持続可能な利用と保全のために必要な対策が、中国政府の関係部門(漁業、環境部門、政府系研究機関)との連携のもとで、実施できるようになることをめざします。

中国政府の関係各部門、国連開発計画、WWF、企業として環境保全の推進をめざすパナソニック株式会社の協働によって、中国に生態系をベースとした管理が導入され、持続可能な発展の先進的な実施例が誕生することが期待されています。

  1. 国連開発計画・GEF黄海プロジェクトは、GEF(地球環境ファシリティ = Global Environmental Facility)が資金を提供し、国連開発計画が実施するプロジェクトです。プロジェクトの国際的な管理事務局が置かれ、黄海生態系の関係国である中国、韓国、北朝鮮政府と協力し、環境保全政策の立案実施を行なっています。
  2. 鴨緑江河口域沿岸は、広大な干潟が広がり、ワタリガニやシャコなどの甲殻類、アサリをはじめとする貝類など、豊かな底生生物に恵まれています。毎年、数十万を超える渡り鳥が飛来するだけでなく、豊かな漁場としても利用されています。

参考情報

プロジェクトの概要

1)名称: 鴨緑江河口域沿岸・生態系ベース管理型モデルプロジェクト

2)実施地: 中国遼寧省丹東市鴨緑江河口域沿岸

3)調印式

  • 日時:2010年2月2日(火)9時30分~11時30分(現地時間)
  • 場所:遼寧省海洋漁業庁A棟会議室
  • 調印者:
    1.WWF
    2.遼寧省海洋漁業庁
    3.国連開発計画・GEF黄海プロジェクト管理事務局

4)プロジェクト関係団体

  1. WWF:プロジェクト全般の管理と推進、技術指導
  2. パナソニック株式会社:プロジェクト資金の提供
  3. 中国遼寧省海洋漁業庁:中国の関係部局の調整と指導
  4. 国連黄海プロジェクト:技術指導
  5. 丹東市海洋漁業庁:科学的データの収集と分析・まとめ
  6. 遼寧省海洋水産科学研究院:科学的データの収集と分析・まとめ
  7. 丹東市環境保護庁保護区管理事務所:鳥類のデータの提供

5)プロジェクト資金: 約3,000万円
  (パナソニック株式会社(1,500万円)および遼寧省海洋漁業庁(1,500万円相当))

黄海エコリージョン

黄海は、中国と朝鮮半島に囲まれた海域です。世界最大級の大陸棚を持つことから、きわめて高い生物の多様性を誇ると同時に、古くから豊かな漁場として利用されてきました。WWFは中国、韓国の環境関連団体との協力のもと、2006年に黄海の哺乳類、鳥類、貝類、魚類、沿岸植物、海藻類のデータをまとめ、優先的に保全すべき地域23カ所を選定しています。

黄海エコリージョン支援プロジェクト

中国、韓国、日本が協力して、黄海エコリージョンの生物多様性の保全と、持続可能な発展を図ることを目的とするプロジェクトです。パナソニック株式会社の支援を受け、2007年~2014年の7年計画で推進されています。プロジェクトは、2006年に選定された優先保全地域において展開されています。

  • 第1ステージ(2007年8月~2010年3月)
    中国および韓国の地域社会が主体となって行う普及啓発活動と、生息地保全活動を公募し、活動資金の助成と、経験や情報を交換する学びの機会の提供を行なう
     
  • 第2ステージ(2010年1月~2013年3月)
    中国・韓国でそれぞれ1カ所ずつモデル地区を設けて、国際基準の生息地管理手法を利用しつつ、3年間で地域の特性に合った保全の取り組みを、地域社会と協働で行なう
     
  • 第3ステージ(2013年4月~2014年9月)
    第1ステージの助成事業による事例と、第2ステージのモデル地区の成果事例をまとめ、中国・韓国をはじめ、世界に“アジアの里海共生モデル”を発信し、より広い地域で同様の取り組みの展開を呼びかける

 

WWF(世界自然保護基金)

WWFは、人と自然が調和して生きられる未来を築くため、約100カ国で活動している地球環境保全団体です。1961年にスイスで設立されました。現在は、森や海などの生物多様性を保全すること、木材や魚介類など、自然資源の利用を持続可能なものにすること、地球温暖化を防ぐことに力を注いでいます。

パナソニック株式会社

パナソニック株式会社は、本プロジェクトが、環境分野の中の生物多様性保護を目的としており、日本・中国・韓国にまたがる活動であることから、WWFの主旨に賛同して、支援を行うことを決定しました。企業市民活動については、「育成と共生」を行動理念に、「次世代育成」と「環境」を重点分野として、継続性のある活動をグローバルに取り組んでいます。こうした考えに基づき、パナソニック株式会社は7年間という長期にわたって本プロジェクトを支援しています。

また、日本を含むアジア地域の企業としては初めてとなる、WWFインターナショナルの国際的な企業パートナースキームである「コーポレートサポーター」として、黄海エコリージョン支援プロジェクトを支援しています

現在、コーポレートサポーターとして、黄海エコリージョン支援プロジェクトの共同推進のみならず、森林保全の観点から日本におけるパナソニックグループ全体の紙のグリーン購入方針についてもWWFと意見交換を行ない方針に反映させるなど、包括的な環境保全活動に協力して取り組んでいます。

2010/2/02

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