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WWFの活動

COP15会議報告:ハイレベル会合の結果

今回のコペンハーゲン会議(COP15/COPMOP5)の会期は、2009年12月7日から2週間行なわれ、2週目に来る大臣級のハイレベル会合までに、事務レベルで技術的なところはまとめておき、最後の判断をハイレベル会合にゆだねる形で進められました。

米中の歩み寄り

 まずイギリスのブラウン首相が12月16日に会場に入り、翌日は日本の鳩山首相、中国の温家宝首相など続々と入ってきました。
最終日の18日には、アメリカのオバマ大統領が登場。デンマークのラスムセン首相を中心に、20数カ国の首脳が集まって、コペンハーゲンで採択すべきドラフトの議論に入りました。

そして、18日の終わりになって、帰国を延ばしたオバマ大統領が、最後に自ら手を入れたドラフトが出来上がりました。
その内容は、基本的にすでに各国が発表していたものを並べたものとなっていましたが、歴史的に排出責任のある先進国からの途上国の適応と緩和に必要な資金について、2012年までに先進国は300億ドル、2020年には1000億ドル単位で供与することを努力するという文面が入り、今までの事務官レベルの交渉では絶対に入らなかった資金規模が文面に入りました。

また、先進国、特にアメリカが中国に対して強く望んでいた、途上国の削減行動の結果を国際的に明らかにすることについても、中国からの譲歩があり、個別の先進国の削減目標を書き込んだ附属書と、途上国の自主的な削減目標を書き込んだ附属書がつき、短期の資金の約束も明記された附属書が続く形となりました。
一番大きな対立点について、なんとか妥協を見出し、宣言文書の体裁にこぎつけた形となったのです。

先送りされた議定書

 しかし、肝心の法的拘束力を持つ議定書になるかどうかは、先送りされてしまいました。
宣言文書のまとめを手がけた20数カ国に対し、他の国々が強く反発したためです。

弱いながらも世界の首脳が話し合ってまとめた宣言文書が出来上がり、交渉は終わるかと思われた最終日の夜のことです。この宣言が、世界の有力国20数カ国だけでまとめられたことに対し、他の国々の間から、プロセスに対する不満が噴出。192カ国が参加する本会議の場で、文書は受け入れられず、会議は紛糾してしまいました。首脳陣がすでに、帰国の途についた後の出来事です。

こうして、18日の夜を徹して、19日の午後まで継続して続けられた会議で、文書の内容は、結局さらに弱められ、会議での正式な決定としても採択されず、各締約国がこの文書を「take note」(留意する)という表現だけにとどまってしまいました。しかも、この文書を支持する国だけが、リストを作り、名前を載せる、という、とても国際的な合意からは遠い形のものです。

そして、メキシコへ

午後4時にはとっぷりと暮れたコペンハーゲン。
ここでは非常に珍しいという雪に覆われたこの町で、流れる川もすっかり凍りつき、氷点下の風が吹きすさぶ中、2年間にわたった交渉の末、手にした結果の有り様に、世界から集まったNGOのメンバー、市民の代表たちは、すっかり肩を落としてしまいました。

世界の190カ国が集まり、国連のルールである、全会一致で行なわれる国際交渉の難しさを、誰もが改めてかみしめました。

しかし、温暖化との戦いはまだ続きます。
今回の会議の結果を受け、国際交渉は、2010年末に予定されている、メキシコ会議(COP16/COPMOP6)まで続けられることになりました。
再び地球が、未来の世代が必要とする、世界の強い協力と約束を目指した道のりが続きます。 

 

2009年【COP15/CMP5】国連気候変動コペンハーゲン会議

 

2009/12/19

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