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WWFの活動

COP15:大きな抜け穴だらけで低い削減目標が世界に災いを

記者発表資料 2009年12月15日

【デンマーク、コペンハーゲン】WWFは本日、コペンハーゲン会議において各先進国が提示している排出削減目標は、抜け穴だらけの状態で合意の中に盛り込まれようとしている、と警告した。

「先進国は、真の排出削減から逃げることはできても、気候変動の災いから逃げることはできない」とWWF気候変動プログラム(Global Climate Initiative)リーダーのキム・カーステンセンは述べている。

「先進国が、あるものについては排出としてカウントしなかったり、ダブルカウントをしたり、あるいはおかしなやり方でカウントするような、巧妙な算定方法の下に自分達は削減していると主張し、しかし実質的には排出量を増やすような方法を見出した場合、それが現実となってしまう」

WWFの分析では、様々な抜け穴によって先進国全体の排出量は、2020年までに1990年よりも4~10%増加する可能性がある。これは、コペンハーゲン会議でこれまでに提示されている先進国全体の削減目標である15~19%とは著しい相違である。

抜け穴の中で最も大きなものは、排出削減がどこで行われるのか、つまり、先進国自身が国内で削減するのか、あるいは排出算定がそれほど厳密でない途上国におけるオフセットとして行うのか、それを規定する条項がないことである。WWFの試算では、この抜け穴によって、約15億トン分の排出削減が危うくなる可能性がある。

現在の国連のクリーン開発メカニズム(CDM)は、真の排出削減を可能にしているが、同時に、途上国においてプロジェクトを実施した先進国はクレジットを得てしまう。
「ゼロサム・ゲーム(世界全体でプラスマイナスゼロ)を回避するために、先進国の排出削減の大部分は、国内で行われるよう、WWFは求めている」 とキム・カーステンセンは言う。

各国が排出削減クレジットを次の約束期間に繰り越した場合は、もう一つの抜け穴が表面化する。特に、京都議定書の交渉期間中にロシアと東欧諸国に大量に与えられた「ホット・エア*」の条項である。そのようなホット・エアの購入を全て足し合わせると、2020年までに最大で年間14億トンの見せかけの排出削減へとつながる。森林吸収源に関する手抜きのルールや、増加の一途をたどっている国際船舶・航空からの排出をカウントしないようなことになれば、さらなる抜け穴が生じる。

WWFは、各国政府代表団と協力し、ルールの強化によって、これらの抜け穴を埋めようとしている。また、新たな抜け穴が生じないよう、継続して会議の動向を報告している。

*ホットエア:ロシアや東欧諸国において、経済活動の低迷などにより、削減努力無しに生じる排出削減目標の達成余剰分のこと

 

2009年【COP15/CMP5】国連気候変動コペンハーゲン会議

2009/12/16

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