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WWFの活動

WWFとE3Gの新報告書「気候にやさしい政策は一石二鳥」

記者発表資料 2009年11月5日

 

G20各国の約100の気候政策をランク付けした報告書が、このたび発表された。同報告書では、気候にやさしい政策は、温室効果ガス排出量を減らすのみならず、経済を活性化し多様化するという利点もあることが明らかにされている。

WWFとE3G(政策提言に取り組むイギリスの非営利組織)の委託により、Ecofys(欧州のシンクタンク)とGermanwatch(気候変動に取り組む環境NGO)が執筆した同報告書は、世界の温室効果ガス排出量の約3/4の排出量を占めるG20各国の気候政策を評価し、ベスト政策とワースト政策の事例とそこから学べる教訓についてまとめている。

現在、G20の財務大臣たちは、11月6~7日にかけて英・セントアンドルーズで開催されるサミットに向けて準備を進めている。WWFは大臣らに対して、次世代の大きなインフラ投資の波はグリーン投資、つまり環境に関連した投資とする措置を講じるように強く求めている。その措置には例えば、9月のピッツバーグで行われたG20サミットで決定されたように、開発途上国が低炭素経済を確立し、気候変動に適応する一助となる資金メカニズム関連の各種提案などが含まれる。

ランキングの上位には、ドイツ政府が実施する「建物の効率性向上」プログラムや、同様にドイツで行われている「再生可能エネルギー電力の固定価格買取制度」イニシアチブがランクインした。後者のイニシアチブは、再生可能エネルギーの生産者に対して20年間の固定価格買取を保証する、というものである。また前者の「建物の効率性向上」プログラムは、建設部門における温室効果ガスの排出量を減らし、雇用を創出するもので、他国で広く汎用可能なグッドプラクティス例である。

メキシコのバス高速交通(BRT)システムは、グリーンな政策が生活の質と快適さを向上する大きな可能性を秘めていることを私たちに教えてくれる。これは急速に成長する新興経済国に対して非常に意味深い参考となるだろう。また、エネルギー集約度の最も高い1,000の企業をターゲットとする中国のプログラムは、当該企業におけるエネルギー管理・効率の長期的改善につながっている。

WWFの気候変動プログラム(Global Climate Deal Initiative)リーダーのキム・カーステンセンは「今回の報告書は、グリーンで気候にやさしい政策を実施する国は、世界のリーダーシップを取っていくだろう、ということを示している」と話す。

「低炭素政策に投資をしない国は最終的には世界から取り残され、有権者たちは現政権にそっぽを向けるだろう。WWFはG20の国々に対して、グリーン経済への投資を活性化する戦略を構築するよう求める。低炭素政策に投資をしないのは近視眼的にすぎる」

今回の報告書はまた、いくつかのワースト政策についても取り上げている。これらの政策はしばしば、ベスト政策が実施されている同じ国々で行われている。これらのワースト政策は経済的利益をもたらすことを妨げ、低炭素社会への道筋をつけることの足を引っ張っている。こういった政策には地域採鉱への補助金、エネルギー集約的な産業に対する優遇措置、統合的な水管理の欠如、などがある。

E3GのCEOニック・メイビーは「G20の指導者たちはピッツバーグのサミットで、力強く、かつ持続可能な、バランスのとれた経済成長に向けた枠組に合意した。この合意は、低炭素な経済回復への具体的な投資に後押しされなければ、無駄なものとなってしまう。単発のグリーン刺激策では十分ではない。現在、投資家たちが求めているのは、各国政府は低炭素社会への移行に真剣である、という長期にわたる、法的に担保された声高な政策メッセージである。コペンハーゲンの会議はそのスタート地点となるだろう」と語っている。

先進国は開発途上国、特に気候変動に極度に脆弱な国々における適応・緩和策のために約1,600億米ドルの資金を提供する必要があると、WWFは見積っている。

単発の政策でも変化は生まれる得るものの、同時に、今以上の政策統合および政策一貫性を喫緊に目指す必要がある。これが、WWFが先進国に対して「ゼロ・カーボン行動計画」を求めるゆえんである。

 

完全版報告書のダウンロードはこちら:
『Scorecards on best and worst policies for a green new deal』 (PDF形式/英文)

簡略版報告書のダウンロードはこちら:
『Scorecards on best and worst policies for climate and economic recovery』 (PDF形式/英文)

 

 

■お問い合わせ

Martin Hiller, WWF: mhiller@wwfint.org 携帯:+41 79 3472256
Natalia Reiter, WWF: nreiter@wwfint.org    携帯:+41 798 738 099
Taylor Dimsdale, E3G: taylor.dimsdale@e3g.org  携帯:+44 207 234 9889
Matthew Findlay, E3G: matthew.findlay@e3g.org  携帯:+44 773 998 5292

WWFジャパン気候変動プログラム Tel:03-3769-3509 climatechange@wwf.or.jp

2009/11/05

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