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WWFの活動

地球温暖化の脅威にさらされるアジアの大都市

WWFは、2009年11月14日、15日に、シンガポールで開かれるAPEC首脳会議に先立ち、新しいレポート『Mega Stress For Mega Cities(アジアの巨大都市を襲う気候変動)』を発表しました。これは、アジア各地の11の大都市が、地球温暖化による気候変動の影響により、さまざまな脅威にさらされていることを警告するものです。

ダッカ、ジャカルタ、マニラ…

WWFは、今回のレポートの中で、沿岸地域や河川デルタに位置するアジアの11都市について、温暖化によりどのような被害が生じるか、その予測を公開。環境や社会経済的が被る損害や、気候変動に対する適応能力といった内容について、評価を行なっています。

最も高い危険性が指摘されたのは、スコア9のダッカ(バングラデシュ)で、次いでスコア8のジャカルタ(インドネシア)、マニラ(フィリピン)が続き、概ね、貧しい国や地域において、高い数値が確認されました。

たとえば、マニラでは1,150万人が、暴風雨や海面上昇、洪水や渇水など、水の危機にさらされることが明らかになり、ダッカ(1,300万人)、ホーチミン(900万人/ベトナム)、上海(2,000万人/中国)も、同様の危機にさらされています。

また、社会経済的な被害については、人口規模と都市の社会資本、さらに、その都市のGDPへの貢献度合いに基づた分析を行なったところ、ジャカルタ、上海、ダッカの順で、危機が高いことが分かっています。

温暖化の影響に「適応」する能力については、ダッカとプノンペン(カンボジア)がもっとも低く、ジャカルタ、マニラ、コルカタ(カルカッタ、インド)がこれに続き、反対に、香港とシンガポールは、相対的に高い適応能力を持つことが明らかになりました。

Mega-Stress For Mega-Cities(アジアの巨大都市を襲う気候変動)

世界の協力と地球温暖化防止に向けた意思を!

このレポートの内容について、WWF気候変動イニシアチブのリーダー、キム・カーステンセンは、次のように言っています。

「気候変動は発展途上にあるアジア一帯の諸都市に被害を及ぼしつつあります。将来的には、これが、より深刻になるおそれがある。気候の変化に弱いこれらの都市には、何百万という人々の命と、莫大な社会資本が集まっています。これを守るためには、気候変動への適応のための緊急支援が必要です。これらの都市の経済活動は、その国のGDP(国内総生産)においても、大きな割合を占めているのです」。

これら評価対象となった都市の多くは、いずれも人口が多く、これまでにも実際、暴風雨や洪水といった極めて深刻な脅威にさらされています。

WWFは、シンガポールで開催されるAPEC首脳会議を前に、これらの都市が厳しい未来に備えることができるよう、先進国と途上国が協力しなければならないことを訴えると共に、2009年12月にコペンハーゲンで開催される国連の気候変動会議において、各国に積極的な温室効果ガスの排出削減を求めてゆきます。

記者発表資料

2009年11月12日 (付、アジア11都市の気候変動への脆弱性スコア一覧)
アジアの大都市の中では、ダッカ、ジャカルタ、マニラが気候変動に対してもっとも脆弱である

2009/11/13

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