2009年10月26日と27日にマレーシアのサバ州で開かれた、「ハート・オブ・ボルネオの森林生態系と緑の回廊の機能回復」のための地域フォーラムでは、オランウータンの生息地を回復させる計画の実施に向け、WWFマレーシアとサバ州政府による覚書が取り交わされました。このプロジェクトには、WWFジャパンを通して、日本の伊藤忠グループから総額2.5億円の資金的援助が行なわれます。
国、企業、NGOの協力が実現
急激な森林破壊が進む、東南アジアの熱帯の島、ボルネオ島では、オランウータンの生息地を回復させる計画が勧められようとしています。
これは、マレーシアのサバ州にある北ウルセガマ地区において、劣化した熱帯林のうち967ヘクタールを、5年かけて回復させる、というもの。
2009年10月26日と27日にマレーシアのサバ州で開かれた、「ハート・オブ・ボルネオの森林生態系と緑の回廊の機能回復」のための地域フォーラムでは、この計画の実施に向け、WWFマレーシアとサバ州政府による覚書が取り交わされました。
「ハート・オブ・ボルネオ」とは、ボルネオ島に残る自然度の高い熱帯林を多く含めた、文字通り、ボルネオ島の心臓部にあたる、島の中央部一帯で、2007年2月には、WWFの呼びかけに応え、ブルネイ、インドネシア、マレーシアの3カ国政府が、一帯22万平方キロを超える地域の保全をめざすことで合意しました。
これは、多角的な協力の下で実現した、規模の大きな熱帯林保全の取り組みとして、ASEAN、生物多様性条約などにより支持されています。

絶滅の危機にあるオランウータン
さらに、このプロジェクトには、WWFジャパンを通して、日本の伊藤忠グループから総額2.5億円の資金的援助が行なわれることになりました。
この支援について、WWFのボルネオ・プログラム(WWF Heart of Borneo Initiative)のリーダー、アダム・トマセックは、オランウータンの生息地の再生に重要な役割を果たす、欠かせないものであることを強調した上で、
「2010年の「生物多様性条約」締約国会議のホスト国である日本において、政府と民間の間にパートナーシップが育ちつつある好例といえる」とコメントしています。
記者発表資料
2009年10月29日
ボルネオ島のオランウータンの生息地を回復させるための覚書が締結される
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