ページ内を移動するためのリンクです。

WWFの活動

蓄養の本まぐろ、販売製品の約2%に誤表示

資源の枯渇が大きな問題となっているクロマグロ(本まぐろ)。1990年代後半以降、特に地中海沿岸では、クロマグロの蓄養業が急速に拡大し、さらに違法操業や過剰な漁獲によって、問題が深刻化しています。その最大の消費国である日本においても、クロマグロの流通の実態は、なかなか把握されてきませんでした。そこで、WWFは、日本で販売されているクロマグロ製品のDNA検査を実施。店頭で表示されている内容との間に違いが無いかを調査しました。

 

蓄養クロマグロ製品のDNAを分析

WWFジャパン、WWF地中海プログラムオフィスが実施した今回の調査では、一部神奈川県を含む、東京都内の大手量販店やデパート、スーパーマーケットで、「蓄養」あるいは「養殖クロマグロ(本まぐろ)」と表示された、「国産」の刺身などの生鮮製品を収集。

そのサンプルを、スペイン、ヒロナ(Girona)大学のJ.ヴィニャス(Jordi Vinas)博士に送り、DNA分析を委託しました。

その結果、「国内産蓄養クロマグロ」と表示されている製品の約2%(1件)に、資源の枯渇が深刻な、大西洋(地中海)産クロマグロが混入していることが判明。DNA分析を用いた調査の有効性と共に、日本に市場における、クロマグロの流通の透明性に、問題があることが明らかになりました。
この流通の問題については、日本のJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)違反でもあることから、早急な対応が求められます。

「本まぐろ」の名で知られるクロマグロ

地中海および東大西洋のまぐろ資源を管理する国際機関ICCATのもとでは、加盟国に対し、漁獲量はもとより、生産から輸入までの記録、確認を義務づけていますが、いまだに大西洋クロマグロの違法・無届漁業は跡を絶ちません。

WWFとトラフィックは、世界有数のクロマグロ消費国である日本が率先して、これらの違法なマグロ製品を市場に流通させないよう、一貫した検証可能なトレーサビリティ制度を確立するよう、国内の関係者に求めています。

また、クロマグロの輸出入を一時中断する必要性を考え、野生生物の国際取引を規制する「ワシントン条約」附属書への、大西洋クロマグロ掲載を支援し、資源保全のための活動を継続してゆきます。

 

 

レポート全文のダウンロードはこちら

 

2009/10/27

関連するWWFの活動

マグロについて

マグロ、カツオ、サンマ、サケ、サバ、タコ、イワシ... 日常さまざまなところで目にし、耳にし、口にする海の幸。日常生活には欠かせないこれらの海産物は、私たちが世界で最も大量に消費している「野生生物」です。海産物は、文字通り「海の幸」。豊かな海の自然があってこその恵みに他なりません。 しかし、普段当た...続きを読む


ワシントン条約

絶滅の危機を呼ぶ過剰な利用 世界にはさまざまな野生の動植物生息しています。しかし現在、少なからぬ野生生物が減少し、絶滅の危機に瀕しています。 その理由の一つが、私たち人間による、野生生物の「過剰な利用」です。 人間は、食べるため、またさまざまま製品を...続きを読む

あなたの支援で、できること。たとえば… 資源の持続可能な利用を促す WWF会員が125人集まれば、企業が自ら、違法伐採の木材商品を購入していないか、チェックできるウェブサイトを作ることができます。 「あなたの支援でできること」を見る