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WWFの活動

地球温暖化についてのIPCCの予想シナリオ

地球の温度が上昇し世界中でさまざまな影響がすでに現れていますが、これからの地球はどのように変わってしまうのでしょうか。地球温暖化についての世界の専門家の集まりである、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、これからの100年間で、どれくらい平均気温が上昇するかいくつかのシナリオを予測しています。それによると、地球の平均気温は1.8度から、最大で6.4度まで上がるおそれがあります。(出典:環境省)

参考:予想モデル

2000年の濃度で一定とした場合のモデル実験

全ての温室効果ガスの大気中の濃度が、仮に、2000年の水準で一定に保たれた場合のモデルです。この場合、10年あたり0.1度ずつ、地球の平均気温は上昇し続けると予想されます。これは、海水が大気よりも温まりにくく、また冷めにくいことがその原因です。
現実には、世界全体の排出量は増え続けているので、いかに示す4つのシナリオのどのケースでも、このモデルの2倍以上の気温上昇が予想されています。

シナリオ1: 1.8度の上昇

持続的発展型社会(B1シナリオ)

考えられる気温上昇の幅は、1.1~2.9度。
環境の保全と、経済の発展を、地球規模で両立した場合のシナリオです。

シナリオ2: 2.8度の上昇

地域共存型社会(B2シナリオ)

考えられる気温上昇の幅は、1.4~3.8度。
地域的な問題解決や世界の公平性を重視したシナリオ。経済成長はやや低め。環境問題などは、各地域で解決が図られることを想定。

シナリオ3: 3.4度の上昇

多元化社会(A2シナリオ)

考えられる気温上昇の幅は、2.0~5.4度。
政治や経済がブロック化され、貿易・人・技術の移動が制限された場合のシナリオ。経済成長は低くなり、環境への関心も相対的に低いことを想定。

シナリオ4: 4.0度の上昇

高成長型社会(A1F1シナリオ)

考えられる気温上昇の幅は、2.4~6.4度。
化石エネルギーを重視し、これまでの経済成長を世界が続けるシナリオ。温暖化の予測としては、最悪の6.4度までの気温上昇が考えられています。

  • (出典:IPCC第4次報告書第1作業部会報告を基にWWFジャパン作成)

上昇温度によってさまざまな変化が...

地球の平均気温の変化によって、さまざまな変化や影響が懸念されています。WWFは、気候変動の深刻な影響を抑えるため、「地球の平均気温の上昇を産業革命の前と比べて2度未満」に抑える」ことをめざしています。

A: 中緯度地域を中心に水不足が起きる

B: 多くの海域でサンゴの白化が起きる

C: 洪水の被害者が毎年数百万人に

D: 医療サービスへの負担が増大

E: 海洋の大循環が弱まり環境が変化

F: 熱帯や亜熱帯で穀物の生産性が低下

G: 野生生物の40%が絶滅の危機に

これらの他にも・・・

▼マラリアなど熱帯の感染症の拡大
▼数億人が深刻な水不足に直面
▼野生生物の分布域の変化
▼森林火災のリスクの増加 など

*1980~1999年の世界の平均気温を基準とする。影響は、気温変化の速度や今後の対策の内容により異なる。
(IPCC AR4 WG2 SPMを基に作成)

あまりに急!それが地球温暖化の真の脅威

私たち自身の未来を守るために

過去約100万年の間に、氷河期の寒冷な期間と温暖な期間が繰り返された中で、地球の平均気温が4度から7度も変化したことがありました。しかし、この二つの期間の繰り返しによる気温上昇は、5000年という長い時間をかけて徐々に起こった現象です。

それに比べ、現在の地球温暖化による気温上昇は、とても短期間で起きているため、多くの野生生物が環境の変化についていけず、減少・絶滅するおそれが非常に高いとみられています。

温室効果ガスの排出量がこのまま増え続ければ、地球は美しい自然を失うことになりかねません。
それは、地球が長い時間をかけて育んできた環境を、人類がわずかな期間で壊してしまうということであり、何としても防がなくてはならないことす。
多くの野生生物や未来の人々への影響をできる限り抑えるためには、「今すぐ」温室効果ガスを減らす取り組みを始めることが必要です。

 

2009/10/16

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