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WWFの活動

滋賀県近江八幡市長に要望書 「ラムサール登録地の保全について」を提出

記者発表資料 2009年9月4日

WWFジャパンは、2009年9月3日、滋賀県近江八幡市の冨士谷英正市長に対し、市内のラムサール登録地の保全について要望書を送った。同市内の西の湖と長命寺川は昨年10月、韓国の昌原(チャンウォン)で開催されたラムサール締約国会議で、ラムサール登録地に編入されている。

現在、同市は市内の浅小井町地先にごみ処理施設「新エネルギーパーク」の建設を計画している。しかし、予定地は西の湖から至近距離にあり、また、脇を長命寺川に注ぎ込む蛇砂川が流れている。地盤の弱い場所での大型施設の建設は、ラムサール登録地に悪影響を及ぼすおそれがあり、予定地を変更するようWWFは求めている。

また、WWFジャパンは、「WWFがラムサール条約発効当時より、条約の国際パートナー機関であり、計画が変更されない場合、モントルーレコードに記載されるよう事務局に通報する必要が生じる」とも述べている。モントルーレコードは、1993年の第5回締約国会議(スイスのモントルーで開催)での決議に基づく仕組み。生態学的特徴を損なうような変化が起きてしまった、起きつつある、または起こるおそれのある登録湿地に焦点を当て、優先的な保全措置を与える。世界遺産条約の危機遺産リストと同様の仕組みである。通常は締約国が記載を求めるが、国際パートナー機関、他の国際または国内NGO、または関心を持つ他の組織も事務局に通報できる。

意見書

主題:ラムサール登録地の保全について

滋賀県近江八幡市 市長 冨士谷英正殿

2009年9月3日
WWFジャパン 事務局長 樋口隆昌

 

拝啓 時下益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

私どもWWFジャパンは、1971年のラムサール条約発効当時より条約事務局の国際パートナー機関として、全世界の湿地保全に尽力いたしてまいりました。

さて、この度、近江八幡市が浅小井町地先の農地に「新エネルギーパーク」の建設を計画されていると聞き及びました。この場所は、ラムサール登録地である西之湖と長命寺川から至近距離にあり、同計画が実行された場合、悪影響が及ぶおそれがあると考えます。ご案内の通り、西之湖は様々な報告で、貴重植物が集中して生育する地域(ホットスポット)と確認されており、昨年10月ラムサール登録地に組み込まれました。この建設は日本が世界に対し保全を公約した場所を破壊、劣化させる危険性を伴い、また、近江八幡市の美しい自然景観を損なうものと考えます。条約の国際パートナー機関として、私どもはこのような登録地への脅威を見過ごすことはできません。速やかに建設地を変更いただきますようご高配お願い申し上げます。

なお、ご参考までに、ラムサール条約には1993年にスイスのモントルーで開催された第5回締約国会議での決議に基づく「モントルーレコード」という仕組みがございます。これは、生態学的特徴を損なうような変化がすでに起きてしまった、起きつつある、または起こるおそれがある登録湿地に焦点を当て、優先的な保全措置を与えようとするものです。潜在的または実際に生態学的特徴に負の変化が見られる場合、条約締約国が対応措置や支援の必要性に対する注意を喚起するために記載を求めることになります。また、別の方法として国際パートナー機関、他の国際又は国内NGO、または関心を持っている他の組織から同様の情報が、事務局に通報された場合、事務局は締約国に対し確認を行い、記載が検討されます。

敬具

2009/9/04

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