カーボンオフセットとは、途上国などにおける排出削減プロジェクトからのクレジットを購入することなどにより、自らが出している温室効果ガスを相殺することです。排出量の一部を相殺することをカーボンオフセット、排出量のすべてを相殺することをカーボンニュートラルといいます。
必要とされる5つのステップ
WWFでは、実質的な温室効果ガスの排出削減を保証し、温暖化防止の効果が高い、カーボンオフセットとカーボンニュートラルを行なうためには、以下の5ステップが必要だと考えています。
(1) 排出量を算定する
企業の製造過程、熱電気、ガソリン使用などの正確な算定。 第3者認証機関の検証を受けることが望ましい。
(2) 業務のスリム化
- 出張会議をビデオ会議に変える、業務の効率化など
- エネルギー効率改善
- 製造過程の効率改善、コージェネレーション導入( 社有車をハイブリッドカーに変えるなど)
(3) 再生可能エネルギーへの転換
- 製造過程の化石燃料由来エネルギーの変換(石炭から天然ガスへなど)
- 風力、太陽光など再生可能エネルギーの利用
- ガソリンのバイオ燃料や天然ガスなどへの転換
- グリーン電力購入
(4) オフセット(削減クレジットで排出量を完全に相殺すること)
上記の(2)と(3)をぎりぎりまで行なった後、それでも残ったやむをえない排出に限って、削減効果が保証され、持続可能な開発に役立つ削減クレジットを購入する。
なお、WWFをはじめとする世界の主な環境NGO40団体では、途上国などにおける削減プロジェクトの中で、真に削減に寄与し、現地の持続的な発展に寄与するものを「ゴールド・スタンダード」クレジットとして認定している。
(5) レビュー
温暖化対策を定期的に見直し、上記1~3のステップの戦略を深め、温室効果ガスの排出を毎年減少させていく。そして第4ステップのオフセットすべき排出量を減少させていき、最終的には自主的な排出ゼロを目指す。
WWFは、この最終ステップが、企業がオフセットを行なうにあたって、不可欠な要素と考えています。単に削減クレジットを購入することだけによって、温暖化対策をしていると安易にアピールすることは、真の温暖化対策ではありません。
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