日本、アメリカ、そしてヨーロッパのウナギ
ウナギは日本の伝統食、と思われがちですが、欧米でもよく食される魚です。種類も一種ではなく、ニホンウナギ、ヨーロッパウナギなど、いろいろな種類があります。
最も獲られているのはヨーロッパウナギですが、その漁獲量は1970年前後をピークに、減少し続け、現在では最も獲られていた時の4分の1の漁獲量にまで減っています。
2007年には、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約」の会議で、資源保護のため、このヨーロッパウナギの輸出入を規制する提案がなされ、採択されました。このヨーロッパウナギは、中国に輸出され、そこで蒲焼などに加工されて日本に輸入されてきました。
日本では国産のニホンウナギも食べていますが、これも漁獲量が減っています。
養殖ならOK?
「天然ものが減ったら、養殖すればいいのではないか?」という意見があるかもしれません。実際に、スーパーなどでは、「養殖ウナギ」がたくさん出回っています。しかし、ウナギは現在のところ、卵から完全に人工的に養殖する技術が確立されていません。
つまり、「養殖」と書いてあるものは、全部天然の稚魚(シラスウナギ)を獲って、それに餌を与えることで育てた、自然の資源に頼った製品なのです。養殖のウナギを食べていれば、天然資源が守られる、というわけではありません。

ウナギ3種の漁獲量

資料:FAO Fish STAT
魚種別に見る水産資源の現状と問題
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