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WWFの活動

四川省 震災復興現地レポート 【1】四川地震後の巡回記

臥龍自然保護区レンジャー 張清宇さんの報告

四川大地震が起きたあと、臥龍自然保護区では、ジャイアントパンダを始めとする野生動物の調査のために、赤外線式自動撮影カメラを設置しています。9月に続き、11月にも赤外線カメラの設置を行なったところ、生息地は破壊されたものの、無事でいる彼らを確認することができました。

震源地に極めて近かったため、臥龍自然保護区の壮観な自然は、かなりの損傷を被りました。広範囲にわたって山々が崩れ、地滑りは多くの植生を消し去りました。私たちは、貴重な生態系の消失と共に、何十年にも亘る懸命な努力の成果が失われたことを痛感しています。

調査に向かう張清宇さん。

余震、強風、そして雪...

凍てつく11月に赤外線カメラを設置することは大変難しく、危険な任務でした。地震があらゆる巡回ルートを破壊してしまったので、経験者でも道に迷ってしまいます。地震から7ヶ月が過ぎたのにも関わらず余震は続き、巡回する際は、不安定な巨石や崖に気を配りながらハラハラしどおしでした。

私たちは身を刺すような風に吹かれながら重い調査装置を抱え、凍り付いた山道を歩きました。激しく降る雪以外、聞こえるのは自分達の荒い息づかいだけ。頬から首筋をつたう汗とも溶けた雪ともつかない滴を拭い、霧にかすむ丘を見上げ、感覚を失った足をひたすら前へ進めました。ようやく設置場所に着くと、休む間もなく、カメラの方向を定め、撮影の邪魔になるものを取り除き、機器類のテストをしなければなりません。

9つのカメラを設置し終えると、もう日暮れです。疲れきった私たちには、堅パンも最高のごちそう。服を乾かしながら火を囲み、お酒を少し飲むと、ようやくジョークも交わされるようになりました。保護区の将来や家族のぬくもりを想うと、零下8℃という気温もほとんど気にはなりませんでした。

パンダは無事だった!

今回私たちは、97台の赤外線制動カメラを三江、西河、中河、 臥龍の老鴉山、梯子、そして魏家に設置しました。また、30調査ルートのデータベースを更新しました。

カメラを収集してみると、三村から老鴉山にかけて設置した9台のカメラのうち、78枚の写真に14種の野生生物が写っており、中には延べ23頭のジャイアントパンダの姿が捕らえられていて、びっくりしました。そのうち2台はパンダがカメラを攻撃する瞬間までを捉えており、彼らの活発で遊び好き、そして好奇心旺盛な様子を伺う事ができました。これらの結果は多いに満足なものでした。

現在は、地理情報システムを通じて、現地で収集されたデータの分析をしています。地震後のジャイアントパンダや周辺の動物を、四季を通じて記録することで、ジャイアントパンダの生活に著しい変化があったかどうかを確認しようとしています。

こうした調査結果は、今後、ジャイアントパンダの保護や生息地の回復に向けての活動を、より確かな科学的根拠に基づいて行なっていくために役立つものとなるでしょう。

▼この現地レポートのオリジナルはこちら(英文/PDF:1.7MB)

調査用の自動カメラで撮影された野生のジャイアントパンダ。

2009/8/21

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