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WWFの活動

関連資料:APP/シナール・マスの伐採許可地での火災が地域での煙霧問題を悪化させ、新しい国連生物圏保護区を危機に曝している(仮訳)

2009年7月27日  EYES ON THE FORESTの記者発表資料

(ペカンバル発)2009年の前半6ヶ月間の衛星データから、リアウ州がインドネシア国内でもっとも多くの火災が発生している場所であることが分かった。件数は4,782である。そして火災の約1/4がシナル・マス・グループのAPP社が持つ伐採許可地の中で発生している、これは他の企業が単独で持つ伐採許可地よりも多いとEyes on the Forestは分析している。

森林と泥炭地の火災がAPP/SMGが関わっているスマトラ中部の数多くの伐採許可地で発生している。これは地域の煙霧被害と世界の気候変動を悪化させ、リアウ州で新たに宣言されたユネスコ生態圏保護区の中の種に富んだ森林を破壊している。

森林と泥炭地火災は、インドネシアの公衆衛生、生物多様性、地域経済、そして世界の気候への大きな脅威である。火災はしばしば意図的に起こされる。自然林を皆伐して、プランテーションを造成する前に、手早くまた簡単に整地する手段としてである。今年のエルニーニョ現象は過去2年間より厳しい森林や平地火災を起こすと思われる。ピークは9月と10月の間となる。

2009年5月、APP/SMGはジアム・シアク・ケシル・ブキト・バツ森林(GSK-BB)がユネスコ生態圏保護区に指定されたことを保全成果とするよう執拗に求めた。しかし、Eyes on the Forestは、2009年の前半6ヶ月間にリアウ州内で発生した火災現場の20%は元来GSK森林区であったところで、そしてその半分はAPP/SMGが関係する伐採許可地内で発生しているとしている。MODIS衛星のデータは、リアウ州の火災の22%は生態圏保護区とAPP/SMGが関係する伐採許可地内で発生していることを示している。

「APP/SMGとその関連会社は、ライセンス保持者として、自らが持つ伐採許可地内での防火について、真剣に法的責任を果たすべきである。火災が自ら起こしたものであるか、他の要因からは関係ない」「また、我々はAPP/SMGに対し、自然林の中や隣接した場所に新たに道路をつくること、泥炭地に排水溝を掘ること、これ以上泥炭林を伐採すること中止することを求める。このような行為のどれもが火災を引き起こし易くする」とジカラハリのスサント・クルニアワン氏は述べている。

「木材を目的とする伐採許可地内での火災あるいは排水、あるいは伐採を通し、APP/SMGは単一企業として、生態圏保護区が設立された生態系の中での自然林や泥炭地の最大の破壊者である。1996年から2007年の間に、APPは177,000ヘクタールの森をパルプにしてしまった。これはこの生態系が失った自然林の65%に及ぶ」とWWFインドネシアのヌルサムス氏は述べている。

「ここの森林は時には適切な許可なしに、あるいは地域の保護区内でさえ伐採された」とワルヒリアウのハリアンシャー・ウスマン氏は語る。「それに加え、彼らはまた時には1990年の大統領令32号にも違反している。この大統領令は、泥炭層が3m以上ある自然林の伐採を禁止している。APP/SMGはまだこのような法的に問題がある伐採をスマトラの至るところで続けている。我々は政府に対し、最近終了した違法伐採調査を終了させないで再開させるよう要求する。また、政府に対して火を放つ企業に対し、法的措置を取るように求める」と加えた。

生態圏保護区は地域の生物学的と文化的な多様性を保全し、持続的な開発を促進するための保全措置である。現在、70万ヘクタールのユネスコ生態圏保護区のうち35%だけが自然林である。そして残りは保全価値が極めて低いアカシアだけが植えられているプランテーションである。

「我々は生態圏保護区内の自然林が残り、保護区内の泥炭地生態系が回復することを望んでいる。それを実現するには、APPはこの地域に真の安全をもたらし、責任をもって泥炭地の水管理を行う必要がある。最近の火災地図はAPPがそれを行なっていないことを明確に示している。APPが自らの責任を果たす時が来ている」とスサント・クルニアワン氏は述べている。

最近、APPはスマトラ中部ブキ・ティガプル生態系の自然林の破壊について国際社会の監視を受けている。この地域に残る約45万ヘクタールの広さを持つ自然林は、世界唯一再導入に成功したスマトラオランウータンや、近絶滅であるスマトラトラの野生個体の1/4、スマトラゾウの重要な個体群の住処である。タラングママク族とオラングリンバ族という2つの先住民も生活をこの森に依存している。APP/SMGは林業省の許可が下りたら、この森から20万ヘクタールを伐採する計画を持っている。

2009年、ブキ・ティガプルで約100ヶ所の火災が見られた。自然林が最近伐採された場所でである。火災の多くは新たに自然林の中に作られた林道沿いで起きている。APP/SMG が2008年に、木材をリアウ州とジャンビ州にある巨大なパルプ工場に運ぶために建設した林道である。この林道はすでに違法伐採と自然林の囲い込みをもたらし、野生生物と先住民の生活を脅かしている。

毎年、リアウとジャンビ州の森林土地火災はこの地域全体に深刻な煙霧被害を引き起こしている。2009年、大規模火災が1月と5月に始まり、上部呼吸器症候群に悩む人や、学校閉鎖や空港閉鎖とフライトの遅延が増大している。

参考:

  • Eyes on the ForestはWWFインドネシア、Jikalahari, Walhi Riauの共同事業。APPに関する過去の報告はwww.eyesontheforest.or.idから閲覧可能。
  • 火災データはNASA/University of Maryland (2002) MODIS Hotspot/ Active Fire Detections. Data set. MODIS Rapid Response Project, NASA/GSFC [producer], University of Maryland, Fire Information for Resource Management System [distributors]. http://maps.geog.umd.edu. から
  • GSKとBTPの火災現場分析は、APP/SMGとその関連会社がこの地域で自然林の場再を始めた年の自然林の境界内で行っている。APP/SMGとその関連会社はGSKでは1996年に、BTPでは2000年に伐採を開始している。
  • GSKの森はAPPが保全を初めて約束した2004年以来、次第に縮小している。FSC(森林管理協議会)の公式認証機関であるSmartWoodはAPPにこの森の保全をモニターするために雇用されたが、2008年に契約を破棄している。APPと関連会社が森林を保護する方策を取ってこなかったことを知ったためである。
  • APPのブキ・ティガプルでの活動については、http://eyesontheforest.or.id/index.php?option=com_content&task=view&id=233&itemid=6を参照。

原文はこちら (PDF形式:英文)

Eyes on the Forestのプレスリリースの参考地図とデータ

地図1:GSK地域で2005年1月1日から2009年6月30日の間に発生した火災現場。1996年に自然林であった場所で合計950ヶ所で火災が発生している(ピンクと緑で示す地域)

表1:GSK地域で2005年1月1日から2009年6月30日の間に発生した火災現場。1996年に自然林であった場所(ピンクで示す地域)で合計950ヶ所で火災が発生している。この火災現場は、APP/SMGが関連する伐採許可地内と保護区、その他の地域に分類できる(地図1参照)。

地図2:ブキ・ティガプル地域での2009年の火災現場。火災の多くはAPP/SMGが自然林の中に建設した林道沿いで発生している。

2009/7/27

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