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WWFの活動

関連資料:IUCN・SSC霊長類専門家グループを代表して、ラッセル・ミッタマイヤー博士が、コバン林業大臣とウィジャヤAPP最高責任者に宛てた書簡(仮訳)

2009年6月16日

H. MS Kaban, SE, Msi様

アジア・パルプ・アンド・ペーパー最高責任者
テグー・ガンダ・ウィジャヤ様

IUCN・SSCの霊長類専門家グループを代表し、ジャンビ州のスマトラオランウータンの生存を脅かす伐採許可地の伐採に私たちが反対していることを伝えるためにこの手紙を書いております。

IUCN・SSCの霊長類専門家グループは、APP/SMG(シナル・マスグループ)に関係する合弁企業が、ブキ・ティガプル国立公園の外部のジャンビに残る自然林の大部分(かつてPTダレク・フタニ・エサ伐採許可地として知られていた場所)の伐採を計画していることを理解しております。そして、この合弁企業はこの保護価値の高い森林をパルプ材目的のアカシアプランテーションに改変します。

スマトラオランウータン保護事業(SOCP)は、インドネシア政府と1999年に交わした合意の下で実行しており、2002年以来、ブキ・ティガプルにオランウータンを放すことに成功しております。SOCPは林業省森林保護局(PHKA)とパンエコ財団、ヤヤサン・エコシステン・レスタリ、フランクフルト動物学協会の協働事業です。

かつて飼育下にあったオランウータンをブキ・ティガプルの森に再導入する活動は、林業省令280/KPTS-II/95に従い、IUCNのガイドラインに従って実施しております。この事業で放した100頭を超えるオランウータンの多くは、伐採許可地の中に無事に定着しております。

オランウータンの新しい避難場所をパルプ材プランテーションに改変することを許可すれば、スマトラオランウータンの新しい野生個体群を作り上げる唯一の現存事業を脅かすことになります。この個体群が確実に生存できるようにする必要があります。スマトラオランウータンの個体数は、驚くようなペースで減少しており、IUCNのレッドリストは近絶滅種に分類しております。野生の個体数は現在、6,500頭以下になっています。それに加え、この森林の改変を認めることは、2007年-2017年のオランウータン保全戦略と活動計画(インドネシア共和国林業省規則 P.53/Menhut-IV2007で認めている)を覆すことになります。この行動計画には、オランウータンを自然生息地に戻すことを支援するため、インドネシアは以下のことに同意すると記されています。

  • オランウータンを自然生息地に再導入し放獣するため、ガイドラインを制定する。これには元来の生息地の健康度を正確に評価することを含む。
  • スマトラとカリマンタンの生息地にオランウータンを放獣するのに安定し安全な場所を探して決定する。これによりスマトラとカリマンタンにあるリハビリセンターが2015年までに不要になるようにする。

もしインドネシア政府が自らオランウータンの放獣地として認めた森林を10年も経たないうちに伐採する許可を与えたら、明らかに上記の戦略と行動計画に違反することになります。私どもは、林業省が、スマトラオランウータン保護事業のために、すべての必要な措置を取り、ブキ・ティガプル国立公園を拡大し、この伐採許可地を編入、恒久的な保護下に置かれるようお願いしたいと思います。

謹白

IUCN・SSC霊長類専門家グループを代表して
ラッセル・ミッタマイヤー

コンサベーションインターナショナル会長 ラッセル・ミッタマイヤー博士(議長)
コンサーベーションインターナショナル アンソニー・レイランド博士(副議長)
野生生物保護協会 アンドリュー・プルンプター博士 
マックス・プランク研究所 バーバラ・フルス博士 
アイオア類人猿トラスト ベン・ベック博士 
スターリング大学 リズ・ウィリアムソン博士(類人猿コーディネーター) 
KOCP マレ・アンクレナス博士 
アトランタ動物園 タラ・ストイニスキー博士 
京都大学 タチャナ・フメル博士
マックス・プランク研究所 クリストファー・ボシェ教授 
ハンター大学 ジョン・オーテス教授 
京都大学 松沢哲郎教授

原文はこちら (PDF形式:英文)

2009/6/16

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