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WWFの活動

さらなる活動の発展をめざす「黄海エコリージョン支援プロジェクト・エクスチェンジフォーラム」を開催

2009年3月10日

2009年1月14日~17日、中国の北京市で「黄海エコリージョン支援プロジェクト・エクスチェンジ・フォーラム」が開催されました。中国、韓国、日本から、黄海の海洋生態系保全にかかわる人たちが集い、活動の成果と課題を共有することによって、さらなるステップアップをめざす交流会です。

交流する各沿岸地域の取り組み

参加者は、黄海エコリージョン支援プロジェクトを推進するWWFとKORDI(韓国海洋研究院)、このプロジェクトの単独スポンサーであるパナソニック株式会社、中国と韓国の市民グループ、両国の行政機関、国連機関などから、総勢60名。4日間にわたり、2008年に本プロジェクトからの助成を受けて活動した市民グループの活動報告と、カメラやビデオを活用した広報スキルの研修を中心に進められました。

パナソニック、WWF、KORDIから、2008年度の活動団体へ「認定証」が授与されました。

市民グループによる活動報告

活動フォーカス!

黄海エコリージョン支援プロジェクトは、2007~2014年までの7年計画。そのうち、2010年までの第1ステージは、中国と韓国の市民が中心となって、人と自然が共存していくことの重要性を広く普及する活動に取り組む期間と位置づけられています。
2008年には、中国5団体、韓国3団体に対して助成金を交付。それぞれの地域での普及教育活動が展開されました。

活動インタビュー

韓国:ムアンの地域住民による干潟をテーマにした民族劇祭
中国:黄海の煙台威海優先保全地域の海洋生物多様性の保護と普及啓発活動

広報スキルの研修

活動を確実にバトンタッチ!

エクスチェンジフォーラム(活動報告交流会)には、2008年に助成を受けて活動した団体に加えて、2009年に助成を受ける予定の団体も参加しました。単なる活動報告会にとどまらず、一年間の活動を通して見えてきた具体的な成果や課題を、確実に次につなげていくためです。

グループディスカッションでは、「やってみて効果的だった方法」の情報を交換したり、共通して「難しかった点」を克服するアイデアを出し合ったりしました。
「よそ者が入ってきてウルサイことを言う、という地元の抵抗感を払拭するには、まず子供たちに協力してもらうのが効果的」「写真や映像があると、理解がスムーズに進む」などの意見に加えて、「高校生に参加してもらったとき、参加する男女の数が同数だと、男子がとても積極的に発言したり行動したりする」というほほえましい報告もありました。

日本のカメラマン、中尾氏による講義

エクスチェンジ・フォーラムの会場となったパナソニックセンター北京では、ちょうど同時期(2009年1月10日~3月31日)に「WWF写真展 黄海~多様な命のかがやき~」も開催されました。撮影者は、日本の有明海で、長年、干潟の自然と文化を撮影してきたカメラマン・中尾勘悟氏です。

一般への普及教育活動を行うにあたって、写真や映像は、大きな力となります。そこでエクスチェンジ・フォーラムでは、中国の動物カメラマンである徐健氏による写真撮影のノウハウ(被写体の選び方、構図、ストーリー設定など)の講義に加えて、中尾氏が講師となり、沿岸域で暮らす人々の暮らしをテーマに、取材と撮影をどう進めていったらよいかのレクチャーも行なわれました。参加者たちは、干潟の風景や伝統的な漁など、自分たちのフィールドと共通するテーマを持つ中尾氏の写真に熱心に見入っていました。

北京郊外で実技実習

助成団体には、このプロジェクトのスポンサーであるパナソニック株式会社より、デジタルカメラとデジタルビデオカメラが各一台ずつ貸与されます。
エクスチェンジフォーラムでは、映像や画像を用いた広報の技術をさらに向上させるために、実技実習も行なわれました。北京郊外の農村を訪ね、4つのグループに分かれて、くじ引きで決まったキーワード(薪取り/魚の養殖/野菜づくり/民宿の暮らし)に従って取材、撮影、ストーリーづくり、発表を行なうというものです。

わずか1日半という短い時間でしたが、みな驚異的な集中力を発揮し、しっかりと中身のある発表資料ができあがりました。「薪取り」のグループは、薪や練炭が依然として主要なエネルギー源になっている村の現状から、森林管理の必要性と、自然エネルギーの重要性を訴えました。

「魚の養殖」グループは、川という連続した生態系への人間による影響について、「野菜づくり」グループは、村の産業の移り変わりと持続可能な生活について、「民宿の暮らし」グループは、伝統的な暮らしの中にある未来へのヒントについて、発表しました。

4日間にわたるエクスチェンジフォーラムは、韓国、中国それぞれの市民グループが交流を深める機会としても、大いに役割を発揮しました。両国とも、市民による自然保護活動はまだ緒についたばかりですが、どのグループも非常にエネルギッシュ。エクスチェンジフォーラムを通して得た横のつながりで、さらに活動がパワーアップしていく手応えを感じる4日間となりました。

グループディスカッション。地域ごとのさまざまな事例やアイデアが交換されました。

写真家、中尾勘悟さんによるレクチャー、

野外での実習の様子、

実技実習の発表会、

写真展はプロジェクトの成果をアピールする機会にもなりました、

2009/3/10

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