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WWFの活動

WWFがASC(水産養殖管理協議会)の設立に資金援助へ

記者発表資料 2009年2月17日

【ワシントンDC発】
WWF(世界自然保護基金)は、WWFが設立を支援したMSC(海洋管理協議会)の水産養殖版であるAquaculture Stewardship Council(水産養殖管理協議会)の設立に対し、全面的に資金援助することを決めた。MSCが天然の水産物を対象に、漁業資源利用と漁業経営がともに持続するような管理手法を保持することを促進しているのに対し、ASCは養殖の水産物に対象を絞る。日本では水産物市場に養殖水産物が占める比率が近年高まっていることから、国内の養殖業者・流通関係者の関心が高まるものと期待される。

WWFでは、1990年代よりAquaculture Dialogue meetings (水産養殖管理検討会)とよばれる、2,000人以上の養殖業者、保護活動団体、政府関係者などが養殖業に関して対話を行う任意の会合の調整役をはたしてきた。この会合の目的は、包括的で透明性の高いプロセスを通して、客観的かつ実際の養殖業で実践可能な水産養殖基準を作成することにある。今回、水産養殖管理検討会で作成される責任ある水産養殖の世界的な基準を、管理・運営するために新しい事業体が設立されることとなった。それがASCだ。

ASCは水産養殖業の審査に用いる環境基準を設け、基準遵守を認証する第三者の独立認証機関を雇用する。WWFは、ASCの事業展開と、今後2年以内に事業を開始するための事業戦略に資金支援を行う予定。

現在作成されている責任ある水産養殖のための世界的基準は、WWFが共同設立する新しい事業体によって管理される。

WWFインターナショナル事務局長のジム・リープは「これは、将来の水産養殖産業を環境の面から見ても持続可能なものにし、水産物の世界的な需要拡大に対応できるようにするための、透明性の高い画期的な取り組みである。この新しい基準は、水産業界の質の底上げに貢献し、消費者が環境に良い食品を購入できる選択肢を広げることになる。」と述べている。

また、主力となってこの取り組みに望んでいるWWF米国事務局長のカーター・ロバーツは「この投資は、より効率的かつ持続可能なかたちで世界に食糧を供給する革新的な経路を提供しつつ、世界の海洋とその沿岸生息地を保護するというWWFの目標に完全に合致している。水産物養殖を認証するための信頼できる事業体を設置することで、環境に責任を負いながらも水産物養殖業界は成長を続けることができるはず。」とその重要性を力説する。

今後1年間で、水産養殖に伴う主な環境・社会的影響を最小限に抑えるような基準案が、11種の養殖業について完成する予定だ。対象種はサケ、エビ、マス、ナマズ類(バサなど)、アワビ、ムール貝、ハマグリ、カキ、ホタテ貝、スギ、ブリ類で、世界的に環境に与える影響が大きく、市場価値が高い、あるいは取引量が多いものを選定した。また、Aquaculture Dialogue meetingはティラピアの基準案を2008年9月に作成、2009年1月時点ではこれに関するパブリックコメントが募集されており、今春には12種目として基準案が完成する予定である。

ASCの事業戦略の主要部分は、社会問題と環境問題に対処するためのガイドラインとして世界で最も権威あるISEAL(国際社会環境認定表示連合)の認証プログラムに関するガイドラインに準拠する。既存の水産養殖認証スキームには、ISEALに準拠したものはない。WWFが過去に共同設立した、環境ラベルの組織であるMSC(海洋管理協議会)とFSC(森林管理協議会)はこのISEALに準拠している。

■お問合せ先:WWFジャパン 広報担当:町田 水産担当:山内 Tel:03-3769-1713

2009/2/17

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