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WWFの活動

黄海の野生生物/鳥類

黄海エコリージョン内の沿海部に広がる広大な湿地、干潟や湿原などは、多くの水鳥の生息場所です。ここには少なからず、シベリアなどから渡ってくる渡り鳥も含まれています。中国ではこれまでに182種の水鳥と海鳥が記録されており、韓国でも162種の水鳥が確認されています。

渡り鳥たちの「国際空港」

海辺や河口の水辺に広がる、干潟や湿地などの自然(ウェットランド)は、しばしば渡り鳥たちにとって重要な「国際空港」にたとえられます。

黄海エコリージョンのウェットランドにも、毎年100万羽を超える、シギ、チドリなどの渡り鳥が飛来します。秋に、アラスカやシベリアからやってきたこれらの鳥たちは、ここで冬を越すものもあれば、カニやゴカイなどの小動物や植物を食べて栄養を補給し、さらに南の東南アジアやオーストラリアをめざし、旅を続けるものもいます。そして、春になると、その逆のコースで、新たな旅を始めます。

黄海の沿岸が数多くの渡り鳥にとって、翼を休め、食物を採る、大切な場所であることは、間違いありません。
これまでの調査結果によれば、総個体数の10%以上が、黄海の韓国沿岸の湿地を利用しているシギ・チドリ類は、14種にのぼります。

ズグロカモメとハマシギ (C)WWF

ヘラシギ (C)Kim Jinhan

鳥と人間

主に水辺で生活する人々にとって、水鳥は昔から、貴重なタンパク源であり、取引される商品でした。中国では近年まで、商業目的のシギ・チドリ類の狩猟が行なわれていたが、経済状況よくなるにつれ、その数は減少し、現在は法律で原則的に野生の鳥類を狩ることが禁じられています。

しかし、鳥たちを脅かす問題は、むしろ年々増加しています。沿岸の湿地や干潟の開発が進み、その生息地が恐ろしい速さで失われているからです。
中には、かつて天然の湿地だった場所に作られた、大規模な人工建造物や造成地が、水鳥の重要な生息場所になっている例もあります。例えば、塩田は満潮時にはシギ・チドリたちのねぐらとなり、河口堰が作り出した広い水面は、危急種トモエガモを含むカモ類の生息地となっています。
これらの人工的な環境は、追いつめられつつある水鳥たちが生き残る上で、一つの重要な役割を果たしています。

黄海エコリージョンには、中国国内で絶滅のおそれが指摘されている鳥類が22種生息しているほか、韓国でも世界的に絶滅が懸念されている鳥が11種確認されています。

黄海エコリージョン 生態的重要地域【鳥類】
黒色が塗ってある地域が鳥類にとって特に重要な生息地です。

2009/1/08

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