黄海および渤海(黄海の北側に位置する海域)では、これまでにそれぞれ、276種と109種の魚類が確認されています。韓国の過去のデータによれば、その数は最高で399種にのぼるともいわれています。多様かつ豊かな水産資源を誇る、この黄海エコリージョンの海は、漁業を営む沿岸の人々の重要な食物となり、収入源になっています。
多様な魚介類の宝庫
黄海に生息する魚介類で、主な漁業の対象になっているおよそ100種を調べてみると、その66%が海底近くに生息する底生魚で、黄海の中で生まれ、育っている魚であることがわかりました。この他、水面近くを回遊する魚が18%、タコやイカが7%、エビなどが同じく7%を占めています。
また、これらの魚介類の45%が亜熱帯性、46%が暖温帯、さらに9%が冷温帯の生きものたちであることも明らかにされました。
この魚介類の豊富な種類と量は、黄海の海底の地形にも深いかかわりがあります。黄海は広い大陸棚を持つ、全体的に浅い海です。またその中心部には、深さ70~80メートルにもなるくぼ地があります。ここは、一年を通じて海水の温度が冷たく保たれているため、本来であればもっと北の海に生息しているはずの魚たちも見ることができるのです。

(C)WWF-Canon/Michel GUNTHER

ソウハチガレイ (C)Jin Xianshi
豊饒の海
黄海の水産資源は、周辺地域の重要な食糧源になっていると共に、莫大な経済価値を生み出しています。
中国の黄海沿岸の5つの省と頁轄市を合わせた、1997年の漁業生産額は、およそ800億人民元。国内の漁業生産高の約3分の1を占めました。
韓国でも、過去30年間にわたり黄海と東シナ海からの漁獲量が、国内の漁業生産高の約30%に相当しています。
しかし近年は、黄海のいずれの海域でも、各国による過剰な漁獲による資源の枯渇が懸念されています。漁業資源とはいえ、いずれも元は海の野生生物。乱獲が続けば、中には見られなくなってしまう魚類も出てくるおそれがあります

キグチ (C)Jin Xianshi

マダラ (C)Jin Xianshi
| 黄海エコリージョン 生態的重要地域【魚類】 | |
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| 色が塗ってある所が魚類にとって特に重要な生息域です。 |
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