ジュゴン保護キャンペーンセンターとWWFジャパンでは2月、海外で取り組まれているジュゴン保護の活動を紹介し、日本でも保護活動を具体的に進める手がかりとするためのセミナーを、東京、大阪、沖縄の3カ所で開催することにしました。講師には、ジュゴンの国際的な保護活動のキーマンである、カンジャナ・アデュルヤヌコソルさんをお招きし、各国の取り組みと、抱負を語っていただきます。
絶滅寸前!日本のジュゴンを守れ!
2008年10月、国際自然保護連合(IUCN)の総会、第4回世界自然保護会議で、3度目になる「ジュゴン保護勧告」が採択されました。これは、その生息数がわずか数十頭と見られている、沖縄島の東部沿岸に生息する、日本のジュゴンの保護に努力するよう、日米両政府に求めるものです。
この勧告は、WWFジャパンを含む日本の環境NGO(ジュゴン保護キャンペーンセンター、日本自然保護協会、エルザ自然保護の会、日本雁を保護する会、日本湿地ネットワーク)により提議され、参加した各国の関係機関によって合意されました。
各団体は、国連が決議した、世界の生物多様性年である2010年までに、IUCN勧告をふまえて、沖縄の海にジュゴン保護区を設立するよう訴えています。
しかし、日本政府と、ジュゴンの生息海域に在日米軍の軍事施設を移設しようとしているアメリカ政府は、これまでのところ、保護に関する有効な取り組みを行なっていません。そして、基地の移設計画を、推進しようとしています。

ジュゴンが生息する沖縄島東海岸の海。豊かなサンゴ礁や、海草の群生地(藻場)が広がる。希少種 ジュゴンと共に、この貴重な自然環境の保全が求められている。

インド洋から東南アジア周辺の海にかけて生息するジュゴン。オーストラリア沿岸を除く地域では、食用の漁獲や環境の悪化により、数が減っている。
ジュゴン保護に取り組む世界の国々
そこで、ジュゴン保護キャンペーンセンターとWWFジャパンでは、海外で取り組まれているジュゴン保護の活動を紹介し、日本でも保護活動を具体的に進める手がかりとするためのセミナーを2月、東京、大阪、沖縄の3カ所で開催することにしました。
このセミナーの講師としてお招きするのは、タイのプーケット海洋生物学センターでジュゴンなどの希少な野生生物を研究している、カンジャナ・アデュルヤヌコソルさんです。
カンジャナさんはNGOと共に、ジュゴンが生息する地元の地域で、人々に対する環境教育活動を展開するとともに、国際的な保護活動の連携に取り組んでいます。
2006年3月に、東京と沖縄で開催された、アジア太平洋ジュゴン保護シンポジウムにも参加。インド洋と東南アジアのジュゴン保護管理のための取り組み案作成にも携わってきました。これは後に、「ジュゴン保護覚え書き」として、移動性野生動物保護に関する条約(ボン協約)で提議され、現在までに10カ国が参加を表明しています。
【ジュゴン保護覚え書き 参加国】
・オーストラリア
・ミャンマー
・フランス
・アラブ首長国連邦
・タンザニア
・マダガスカル
・エリトリア
・フィリピン
・コモロ諸島
・ケニア (以上10カ国)
セミナー案内 (セミナーは終了しました)
このカンジャナさんの手による「ジュゴン保護覚え書き」は、ジュゴン保護のための国際的な流れと、確かなつながりを生み出そうとしています。2月に開催される一連のセミナーでは、カンジャナさんに各国の取り組みの様子と、今後の抱負を語っていただきます。
2月 【東京】19日(木) 【大阪】21日(土) 【沖縄】22日(日)
ジュゴンと共に生きる国々から学ぶ 動き始めた10カ国
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WWFジャパンは、沖縄の海の自然を広く保全することをめざした活動に取り組んでいます。現在、その活動の一環として、沖縄島の東海岸を中心とした海域に、わずかに生息する希少種ジュゴンの保護活動を展開しています。
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