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WWFの活動

トラの生態

トラは現存するネコ科では最大の動物で、9亜種に分類されています。生息域は、中国北部やロシアなどの寒帯、インドやベトナム、マレーシア、インドネシアなどの熱帯から亜熱帯に及び、環境も密林や湿地、マングローブなど、地域によって大きく異なります。体の大きさや体毛の長さなどが亜種によって異なるのも生息環境の相違によるものと考えられます。

基本情報

【分類】 食肉目 ネコ科
【学名】 Panthera tigris
【寿命】 約15年
【繁殖】 3~4歳で繁殖可能。一回の出産で、平均3~4頭の子を産む。
【サイズ】 頭胴長:平均で140cm~280cm
体重:90㎏~306kg (亜種による個体差あり)
【生息地】 熱帯雨林、マングローブ、北方林(タイガ)など
【個体数】 3,402~5,140頭 (推定:IUCNレッドリスト 2008年版)
【食物】 イノシシ、シカ、スイギュウなど
【レッドリスト】 EN=絶滅危惧種

多様な環境に適応

トラは、チーターやライオンと異なり、草原のような視界の開けた場所で見られることは滅多にありません。熱帯林、北方林、背丈の高い草むらなど見通しの悪い場所に多く生息しています。トラの縞模様は、茂みなどに身を隠す際、体の輪郭をぼやかす効果があるといわれています。

しかし、トラの生態は今も多くが謎に包まれています。特に、東南アジアの熱帯林に生息するトラなどは、調査が非常に難しいため、個体数を含め、不明な点は少なくありません。今後の保護活動を推進してゆくためにも、トラの生態や分布域、個体数の調査は、継続して行なっていく必要があります。

生態

暮らし

トラは、母親と子どもは共に生活をしますが、基本的には単独生活を送る動物と考えられています。オスとメスはともに縄張りを持ちますが、行動圏は大きく異なります。オスはとりわけ広く、しばしば複数のメスの行動圏と重なる行動圏を持ちます。メスは、獲物となる生物の量の多い所を中心に比較的狭い範囲で縄張りを持ち行動します。これは、母親が子どもを養うために、定期的に子どものところへ戻る必要があるからです。それに対し、オスの行動圏はメスの3~4倍、亜種によってはそれ以上の広さを持つといわれています。これはオスにとって、メスに接近することが大きな目的の一つであるためと考えられています。

繁殖

トラは3~4年で成獣になります。繁殖期は、ロシアのような北方では冬、インドでは雨季明けに訪れますが、インドネシアなどの熱帯では一年中繁殖します。妊娠期間は約100日。1回の出産で産まれる子どもは3~4頭で、体重は約1kgです。子育てはメスが行い、オスが直接携わることはないとされています。生後4~8週間たつと、子どもは、母親について歩けるようになります。授乳期間は3~6カ月で、生後1年半ほどの間は、子どもは母親から食べ物を与えられ、育てられます。その後、子どもは母親の縄張りを離れ、次第に自分の行動圏を確保するために独立していきます。

狩り

トラは単独で狩りをし、獲物がくるのを待ち伏せするよりも、積極的に探し回ることの方が多いようです。一晩の狩りで10~20kmを歩くことが普通ですが、狩りの成功率は低く、10回に一回くらいしか獲物を倒せません。
トラは長距離走ることが得意ではなく、狙った獲物の位置を突き止めると、茂みを利用しながら、獲物に20m近くまで接近します。獲物との距離が十分縮まったところでトラは突然獲物に向かって跳び出し、特に発達している前あしと肩の筋肉、そしてするどいかぎ爪を使い、獲物をしっかりと押さえ込みます。トラの美しい縞模様は、獲物に忍び寄ったり草などに潜んで待ち伏せするときに体の輪郭をぼやかす効果があるといわれています。

トラは、小動物から、大型動物まで、地域に生息するあらゆる動物を捕食します。メス1頭の場合、8日に一回程度の割合で大型動物の狩りに成功すれば足りるとされています。大型動物を捕らえた場合、トラは獲物の周辺にとどまり、骨と皮になるまで時間をかけて食べつづけます。

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トラについて
2009/1/13

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