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WWFの活動

世界の水の消費について警告『生きている地球レポート』2008年版

地球の生物多様性の悪化と、その原因となっている人類の消費の拡大についてまとめた、WWFの『生きている地球レポート』の最新版が、10月29日に発表されました。今回のレポートでは、地球の水資源の危機と消費の現状を明らかにした内容が、新たに加えられています。

水資源の危機

2008年10月29日にWWFが発表した『Living Planet Report:生きている地球レポート』は、人類の自然資源に対する需要が、地球が持続的に提供できる資源量を、ほぼ3割近く超過していることを指摘。資源の過剰な利用と、それが引き起こしている生物多様性の劣化について、報告をまとめました。

今回のレポートで、WWFは世界の淡水をめぐる自然の豊かさが、1970年時点と比べ、約35%悪化していることを指摘。そして、この水環境の危機が進行する中で、多くの国々が慢性的、また季節的な水不足に陥っていることを警告しました。現在およそ50の国が、中程度から強度の水不足に直面しているとみられています。

また、このレポートでは、水不足に苦しむ人々の数が、今後さらに地球温暖化が進行した場合、増加していくものと予想しています。

(C)WWF Japan

目に見えない水の消費

また、今回のレポートでは、新たに「ウォーター・フットプリント」を算出し、商品に形を変えて取引される淡水の量を示しました。

この「ウォーター・フットプリント」は、目に見えない水を、間接的に消費し、水資源にかけている負担を明らかにするものです。
これによれば、世界の淡水の3.7%が綿花栽培のために使われており、同様に、牛乳や肉を生産するための牧畜のためには世界の水の23%が消費されていることが分かります。
1枚の綿のTシャツを製造するためには、原料となる綿花栽培に、2,900リットルの水が必要とされ、牛肉1キロを生産するためには、牧草を育てるための水が1万5,500リットル必要となります。

こうして現在、世界人口は一人当たり1年間に平均124万リットルの水を消費していますが、これはオリンピック用水泳プールの約半分に相当します。ただし、この値は、アメリカの248万リットルからイエメンの61.9万リットルまで、国によって大きく差があいています。

WWFインターナショナル事務局長のジェームス・リープは、こうした指標が「今、私たちが何をすべきかを知るための、明確で頼りになる手がかりになる」と言っています。「エコロジカル・フットプリントが縮小し、水資源についてもより多くの地域で、必要量が手にはいるようにしてゆきたい」。
そのためには、豊かで健全な水をはぐくむ、さまざまな水環境「ウェットランド」を保全してゆかねばなりません。
WWFは現在、資源利用による環境への負担を軽減することで、生物の多様性の保全を目指しています。

(C)WWF Japan

大量の水を必要とする綿花の栽培
(C)Michel GUNTHER/WWF-Canon

(C)WWF Japan

(C)Michel GUNTHER/WWF-Canon

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ダウンロード (全文:英文 / PDF形式:3.25MB)

 

2008/10/29

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