2008年10月9日、海のエコラベルとして知られるMSC(海洋管理協議会)の日本初の漁業認証を取得した京都府機船底曳網漁業連合会(京底連、京都府舞鶴市)の認証式が、京都市内のホテルで行なわれました。式典には、今回認証を取得した京底連の関係者をはじめ、京都府知事や関係議員、認証機関やMSC、WWFの関係者らが出席しました。

MSC最高責任者ルパート・ハウズ氏の挨拶

ハウズ氏から川口会長へ、MSC認証の登録書が授与されました。

認証登録書を掲げる川口哲也京底連会長

左から德川恒孝WWFジャパン会長、川口哲也京底連会長、アリソン・クロスWWFアメリカ水産担当
記念すべき国内認証第一号
10月9日の認証式では、審査機関からの講評に続き、京都府知事、全国漁業協同組合連合会会長、京都府漁業協同組合連合会会長、WWFジャパン会長らが、アジア初の認証がこれからの日本の漁業に与える影響やその審査過程の長い労力などを労った祝辞を述べました。
認定登録証の授与にあたっては、京底連の船主らが一同にあがった壇上で、MSCの最高責任者ルパート・ホウズが祝辞を述べました。これに対し、京底連を代表して川口哲也会長が感謝の意と、長かった審査の過程、これからの連合会の抱負を述べました。
2008年9月19日に今回の認証取得が実現するまでには、認証の本審査を開始してから、2年8ヶ月が経過しています。言葉の壁を乗り越え、日本の漁業の仕組みを海外の認証機関伝えるため、今回の認証取得は長い期間を要しましたが、そのおかげで、次の日本の漁業認証誕生への足がかりが固まったといえるでしょう。
MSCも審査期間の短縮を宣言。すでに予備審査に入っている数カ所の国内漁業で、新たなMSC漁業認証の円滑な取得が、今後後押しされることが期待されます。
さらなるMSCの拡大をめざして
WWFでは今回の認証の取得に際し、WWFジャパンとWWFアメリカがそれぞれ審査費用の一部を助成。取得に際してのアドバイスをするなど、資金面、技術面での支援を続けてきました。
川口会長は、WWFのインタビューに対し、支援の感謝をのべた上で、「せっかく認証がとれても、管理を怠れば、1、2年であっという間にまたよくない状況に戻ってしまう。連合会関係者が一丸となること、また継続してこの取り組みを維持していきたい」と今後の資源管理に対する強い決意を述べました。
京都府沖合のズワイガニ漁場は、京底連だけではなく隣接県の漁船も一部操業が可能です。京底連での取り組みがこれらの漁船にも理解され、認証されたズワイガニの漁業管理がさらに活発になり、国内の他の漁業資源についても管理に対する意識が向上することをWWFジャパンは期待しています。
関連資料
京底連のズワイガニを守る努力 (京底連発表資料より引用)
資源を守るための保護区設置→丹後半島沖にはコンクリートブロックを敷き詰めた保護区が6カ所設けられている。広さは甲子園球場の1700個分に相当。カレイやハタハタなどズワイガニ以外の魚を獲るときはカニが生息する場所を自主的に操業禁止として、混獲を防いでいる。京都の底曳網漁業は、袋状の網を曳いて水深120~400mの海底にすむカレイやズワイガニなどを獲る漁業。小さな魚や商品にならないヒトデが網から抜け出せるように網の構造や目合を工夫した網を使用している。
キーワード
MSC, エコラベル, 水産物(シーフード), 漁業
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MSCについて
海のエコラベル「MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)」の青いマークのついた水産物をご覧になったことはありますか? このマークはいつまでも魚を食べ続けることができるように、海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物(シーフード)に与えられる認証エコラベルで...続きを読む
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