2008年10月14日
ジュゴン保護キャンペーンセンターによる仮訳
2002年の国連環境計画/早期警告評価部(UNEP/DEWA)の報告書『ジュゴンの現状と国別・地域別の行動計画』(Dugong Status Report and Action Plans for Countries and Territories)において、ジュゴンがほとんどの棲息域において危機的状態にあると警告されたことを想起し、
2002年の「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)(2002年 ボン)の勧告7.5において、ジュゴンの棲息域全体にわたる保護と管理のため、ジュゴンの棲息域を持つすべての国に、理解の覚え書きと行動計画の作成と締結が求められたことをさらに想起し、
第3回IUCN世界自然保護会議(バンコク、2004年)のノーレッジ・マーケット・セッション「アジア・太平洋ジュゴンネットワーク」において、アジア・太平洋におけるジュゴンの危機的状態と、ジュゴン保護のためのネットワークの強化の必要性が確認されたことを認識し、
2006年にNGOが東京・名護で開催した「アジア太平洋ジュゴン保護ネットワーク・シンポジウム」において、ジュゴン保護のための国際的枠組みの設定の性急なる必要性について言及されたこと、2005年に「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)のもと、オーストラリア政府とタイ政府がインド洋と東南アジア地域でのジュゴン保全のための第1回会議を実施したこと、ならびに2007年には「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)のもと、「ジュゴン生息域すべてにおけるジュゴンの保護と管理のための理解の覚え書き」(Memorandum of Understanding on the Conservation and Management of Dugongs (Dugong dugon) and their Habitats throughout their Range)が採択され、ジュゴンの生息域の国々が署名したことをさらに認識し、
第2回IUCN世界自然保護会議(2000年 アンマン)で採択された勧告2.72と第3回IUCN世界自然保護会議(2004年 バンコク)で採択された勧告3.114が、日本政府に対してジュゴン保護区の設定と、沖縄本島北部のジュゴン棲息地への米国海兵隊施設の建設計画に関わる環境アセスメントにゼロオプションを含むことを求めたこと、ならびに米国政府に対して日本政府の行う環境アセスメントに協力するよう求めたことを想起し、
2005年日米両政府が、沖縄本島北部のジュゴン棲息域に米国海兵隊施設を建設する「沖合い案」を再考慮したことを歓迎し、
前案と同じ海域においてジュゴン棲息地の沿岸域を埋め立てる「沿岸案」の環境アセスメントに日本政府が着手したことに留意し
沖縄ジュゴンの棲息地への米国海兵隊施設の建設計画において、米国政府は国家歴史保護法に違反したと米国連邦地裁が判断を下したこと、ならびに基地建設による沖縄ジュゴンへの影響の考慮を含む国家歴史保存法の遵守を米国連邦地裁が米国政府に命令したことを考慮し、
IUCN世界自然保護会議は、スペインのバルセルナで行われる第4回会議(2008年10月5日~15日)において、
国連環境計画(UNEP)ならびに「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)に対して、2010年国連国際生物多様性年にジュゴン保護を特に推進することを強く要求し、
ジュゴンの棲息するすべての国に対して、ジュゴンへの有害な影響を最小化する努力と、「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)による2007年「ジュゴン生息域すべてにおけるジュゴンの保護と管理のための覚へ書き」(the CMS Memorandum of Understanding on the Conservation and Management of Dugongs and their Habitats throughout their Range)への参加を推奨し、
日本政府に対して、環境保全と野生動物保護を考慮し、学者、研究者、NGOとの協議を踏まえて、沖縄ジュゴンの棲息地への米国海兵隊施設の建設に関わる環境アセスメントを、全ての選択肢を含めて実施する努力を求め、
日本政府に対して、米国海兵隊施設の建設に起因する沖縄ジュゴンへの有害な影響を回避あるいは緩和する計画案を作成し公表することを要求し、
米国政府に対し、(日本政府の)環境アセスメントならびに行動計画の準備を共同で完遂することを要求する(主文5)。
さらにIUCN世界自然保護会議は、スペインのバルセルナで行われる第4回会議(2008年10月5日~15日)において、2009年~2012年の実施計画において、以下のガイダンスを提供する。
IUCN事務総長と種の保存委員会(SSC)に対して、2000年にアンマンで採択された勧告2.72ならびに2004年にバンコクで採択された勧告3.114に合致させ、2010年国連国際生物多様性年にジュゴン保護の推進を求める。
関連情報
2008年10月14日 Media Advisory
IUCN勧告「2010年国連国際生物多様性年におけるジュゴン保護の推進」が採択される
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2008年10月14日
IUCNの「ジュゴン保護勧告」が採択される




