2008年9月3日 記者発表資料 (仮訳)
【ロシア、ウラジオストク発】
ロシア連邦首相ウラジミール・プーチンが、ロシア極東地域のウスリースキー自然保護区を訪れ、シベリアトラ(アムールトラ)に自らの手で麻酔弾を打ち込み、生息域調査のための無線発信機を装着した。
ウスリースキーは中国との国境付近に広がる自然保護区で、首相はこの日、現地のトラ調査の視察に訪れ、麻酔で眠らされたトラの体長を測定した後、トラの首に自らの手で無線発信機を取り付けた。
シベリアトラの保護に長く取り組むWWFロシアは、シベリアトラが内外の注目を集めたことを歓迎している。
「トラはメスで、2004年1月わたしどもがこの同じウスリースキー保護区で追跡したのと同一個体。その時の後ろ足のかかとにあたる部分は10cmで、3頭の仔トラを連れていました」WWFアムール支部責任者、ユーリ・ダーマンは語った。
シベリアトラの大きな個体は体重450kg、体長3メートルにもなる。かつて、絶滅の瀬戸際に立たされていたが、ここ100年で生息数を大幅に回復した。1950年代にはわずか40頭しか生息していなかったが、一時は450頭まで数を増やし、世界のトラの中で最大の個体群のひとつである。
頭数を回復してはいるが、シベリアトラの存続は依然として脅かされている。密猟は特に中国国境付近で今も発生し、毛皮などが違法な取り引きルートを通じて流通している。また、使用の禁止されている罠も隣接の狩猟許可地域内で相変わらず発見されている。
森林の伐採も、依然深刻な問題。「シベリアトラの数は、食料となるイノシシの数で決まり、そのイノシシの数は、チョウセンゴヨウ(ベニマツ)やモンゴリナラの木の実の数に左右されます(ダーマン博士)」
チョウセンゴヨウは、保護区域にまで及んでいる違法伐採の標的になっている樹種。プーチン大統領(当時)も、WWFと地元住民による、チョウセンゴヨウの森林破壊防止の請願を受理している。
ダーマン博士はまた、1996年に作成されたロシア国内のシベリアトラ保護戦略を実施する責任が、中央政府のどこにもないという問題点を指摘する。トラ保護活動のための資金は、海外からの支援に専ら依存している状況。
「ウラジミール・プーチン首相は今日、ウスリースキー自然保護区の責任者、アンドレイ・コトリャーからこうしたすべての問題を聞いています。WWFや自然保護関係者だけでは解決できなかった長年の懸案に対する打開策を、国が示してくれる希望が出てきたといえるでしょう(ダーマン博士)」
関連資料
▼この資料のオリジナルはこちら(WWFインターナショナルのサイト:英文)
03 Sep 2008
Putin collars Dr Darman's tiger
http://www.panda.org/news_facts/newsroom/news/index.cfm?uNewsID=144585
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