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WWFの活動

参考資料:EU市場に流通する、あまりにも多くの違法木材

記者発表資料 2008年7月22日

【ベルギー、ブリュッセル発】 WWFは、2006年にEU域内に輸入された木材のおよそ5分の1が違法あるいは違法性が疑われ、主にロシア、インドネシア、中国がこれらの違法木材の出所との報告書を発表した。WWFは、EU域内の市場への違法木材の流入を食い止めるための強力な規制を求めている。

2006年にEU加盟国が輸入した違法木材あるいは関連製品は2,650万~3,100万m3。ポーランドで同年に伐採された木材とほぼ同量である。東欧を原産とする木材の23%、東南アジアの木材の40%、ラテンアメリカ諸国からの木材の36~56%が、違法あるいは違法性が疑われる。主要な輸入国は、フィンランド、英国、ドイツ、イタリアである。

WWFの森林政策担当者、アンケ・シュルマイスターは次のように言う「違法伐採は森林の防災機能を破壊し、洪水や地滑りなどの自然災害のリスクを高め、気候変動の主要な原因の一つである森林減少を引き起こす。違法伐採はまた、木材価格の下落を誘因し、国家、関連産業、地域社会の経済的損失につながる。世界に残された森林と私達の未来を守るため、EUレベルでの強力な手段が必要である」

報告書は、既存のFLEGT(森林法施行・ガバナンスと貿易/Forest Law Enforcement, Governance and Trade)では、効果的に違法伐採を食い止められないことを強調している。もしEUが現在交渉中の全ての自主的な二国間協定(VPA、Voluntary Partnership Agreement)が締結されたとしても、違法伐採材の90%はEU域内の市場に流入すると見込まれる。こうした交渉はロシアや中国のような国とは行われておらず、しかも家具、その他の加工品、紙など違法木材から生産される製品の多くが、FLEGTではカバーされていない。

報告書では、違法木材の取引の主要な10経路を追跡した。主な取引相手はロシアであり、2006年には1040万m3の違法あるいは違法性が疑われる木材がEU加盟国に流入した。このうち約半分はフィンランドを経由しており、フィンランドで紙・パルプに加工された後、他のEU加盟国に輸出されていた。取引相手の第2位はインドネシアだが、2003~2006年の間に紙・木材のEUへの輸出量を3倍に拡大した中国がそれに迫っている。中国からの木材の32%は違法伐採に由来すると疑われる。同時に中国は多くの木材を、「ハイリスク地域」と言われる極東ロシア、東南アジア、アフリカなどの、違法性が極めて高い地域から輸入している。

WWFは、欧州の市場で合法的な木材だけが取り引されることを保証するEUレベルの規制の導入を強く求めている。木材を取り扱う事業者は、出所と合法性の証明を行うべきで、違反にはもれなく罰則を課すべきである。欧州委員会が数ヶ月以内にこうした規制を提案することが期待されている。

 

報告書『Illegal wood for the European market』

ダウンロードはこちら(英文:PDF形式/4.32MB)

  

 

Notes to editors:

  • EUは、違法伐採と関連する取り引きに対処するため、2003年に森林法施行・ガバナンスと貿易(FLEGT)の行動計画を導入した。生産国との自主的な二国間取り組み協定に基づく合法性の証明により、EUに輸出される木材から違法材を排除しようとする試みである。現在、ガーナ、カメルーン、コンゴ共和国、インドネシア、マレーシアとの交渉が継続中である。

  • WWFの報告書では、2006年にEUが輸入した木材の16~19%、2650万~3100万m3が違法であると推計している。国別推計量は、ロシア1,040万m3、インドネシア420万m3、中国370万m3。

  • 中国からEUへの木材・木材製品の輸出は、合法違法に関わらず、2003~2006年の間に、400万から1,1,50万m3へと増加している。

  • 違法または違法性が疑われる木材は、ロシアからフィンランドへの経路を通して最も大量に流入した。この事実を重くとらえ、WWFフィンランド、WWFロシア、フィンランド林産業協会(Finnish Forest Industries Federation、FFIF)は、ロシアで操業するフィンランド企業のトレーサビリティシステムを向上させ、違法な木材取引に対処するための交渉を2006年に開始した。

連絡先:

アンケ・シュルマイスター、WWF森林政策担当、Tel. +32 (0) 2 740 09 22, email: aschulmeister@wwfepo.org
ステファニア・カンポジアーニ、プレス担当、WWF欧州政策担当、Tel.+32 (0)2 743 88 15, Mob: +32 (0) 499 539736, email: scampogianni@wwfepo.org

この記事の原文はこちら:

2008/7/22

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