2008年 国連気候変動ボン会議
2008年6月2日から13日まで、ドイツのボンで、国連の気候変動会議の会議が開催されました。この会合は、2007年12月のバリ会合からスタートした交渉マラソンの第2段階にあたり、100カ国以上の政府代表が参加。WWFジャパンも温暖化の担当スタッフが現地に向かい、交渉の行方を追いました。
2008年 ボン会議について
2008年6月の国連気候変動ボン会議は、大きく三つの会合に分けられ、開催されます。
1:補助機関会合(SB)
一つは、京都議定書と気候変動枠組み条約の「補助機関会合」です。
この会合は、「京都議定書」で定められた、さまざまなルールなどを議論する定例の会合で、2008年の焦点は、途上国への技術移転、資金援助のメカニズム、適応、森林減少からの排出量削 減、クリーン開発メカニズム(CDM)などの個別の議題について交渉することです。
2:京都議定書AWG
あとの2つは、2013年以降の枠組みを話し合う、二つの特別作業部会(アドホック・ワーキング・グループ:AWG)です。そのうちの1つが、先進国が取り組む温室効果ガスの排出削減について、「京都議定書」での取り決めに続く約束を話し合う「京都議定書のもとの特別作業部会(京都議定書AWG)」です。
3:条約AWG
さらにもう1つのAWGは、「京都議定書」に参加していないアメリカや、議定書のもとで温室効果ガスの排出削減を義務付けられていない中国、インドなどを含めた枠で、削減行動を話し合う「気候変動枠組み条約の下の特別作業部会(条約AWG)」です。今回のボン会議では、この二つの会合が、第一週目から並行して集中的に行なわれます。
位置づけと期待
ポスト「京都議定書」に向けた足取り
2007年末に、インドネシアのバリ島で開かれた温暖化防止のための国際会議では、「2009年までに、2013年以降の次期枠組みに合意する」ことが合意されました。そして、2008年3月には、タイのバンコクで2つのAWGによる第一回目の会合が行われました。
今回のボン会議は、その第二弾にあたるもので、今後2年の間、このような会合の場での交渉が、年に4回ずつ、計8回にわたって集中的に行なわれることになっています。
これらの会合を経て、国際社会は「京都議定書」の後に続く、国際的な温暖化防止のための目標を、2009年末にデンマークのコペンハーゲンで開催される予定の会議で、実際に合意することにしています。
二つのAWGで議論されること
「条約AWG」では、前回のバンコク会議で、今後の作業計画を決めました。
その中で、今回は「資金と技術を通しての適応について」、「気候変動に関する投資と資金の流れについて」、それに「環境技術の普及や移転を促す資金や他のインセンティブ推進について」という3つのテーマで、ワークショップが開催されます。それぞれのワークショップでは、各国政府が意見を述べた後、議論され、その内容が、議長によってまとめられることになっています。
そして、「京都議定書AWG」においては、引き続き、日本でも利用が広がっているCDMなどの京都メカニズムや、土地利用変化、排出が増大している航空、船舶からの排出削減など先進国の削減目標を達成する方法について議論することになっています。
WWFジャパンも温暖化の担当スタッフが現地に向かい、交渉の行方を追っています。
関連サイト
WWFインターナショナル:温暖化関連のサイト
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