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WWFの活動

極東ロシアと日本をつなぐ「Russia Near East」進行中!

日本海をはさんだ隣国ロシアの沿海地方。貿易など経済活動の点からも、日本との関わりが深い地域です。沿海地方の自然環境や人々のくらしを広く知ってもらうため、現在WWFが取り組んでいる新しい交流企画「Russia Near East」が、2008年4月、ロシアの中学校で実施されました。
  

次世代の交流を願い、交換写真撮影会を実施

ソ連邦崩壊後の政治的な混乱と、近年の急激な経済発展に伴い、極東ロシアの自然は現在、深刻な危機に直面しています。
目下、森林の保全や行政についてのさまざまな法制度が整えられ、貴重な環境を保全する方向に向かいつつあるものの、実際に現場の森を守っていくための取り締まりはまだ不十分で、新たな法律の実施に向けた課題が山積しているのが現状です。

とりわけ極東地域のように、中央政府から離れている地方では、人員や資金の確保が難しいことから、現場での活動はさらに困難をきわめています。

このような地域の取り組みを助ける一つの方法は、経済や文化などさまざまな交流をもつ、他の国々が、ロシアの自然の価値とその問題を認識し、中央政府に真剣な取り組みを促すような動きを作っていくことです。

ロシア沿海地方から多くの木材を輸入している日本にも、そうした役割と、現地の森林を守る責任を果たすことが期待されています。ところが日本国内では、この地域の自然や問題についての報道は日常的にきわめて少なく、一般的にもほとんど認識されていません。

2007年12月に、非営利団体のワンダーアイズプロジェクトとWWFジャパンが立ち上げた「Russia Near East」は、日本の人たちに極東ロシアのことをもっと身近に感じ、そこにすむ人々や自然のことを知ってもらうことを目的とした交流プログラムです。

その第一弾として、次世代を担う日露のこどもたちに、身近な自然やくらしを写真に撮ってもらい、ポストカードにして交換する取り組みがスタートしました。

(C)WWF Russia/SmirnovDenis

(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko

(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko

(C)WWF Japan/Maezawa Eishi

(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko

(C)WWF Japan/Hashimoto Mutai

第二弾のプログラムは、ロシアのこどもたちが主役!

「Russia Near East」プログラム最初の活動は、2007年12月10日、新潟県佐渡島の佐渡市立羽茂(はもち)小学校での写真撮影会でした。この時の撮影会には、37名の5、6年生が参加。身近な町や自然を写した1,000枚を上回る作品が集まりました。

これに引き続き、2008年4月7~11日、ロシアの学校で同様のプログラムが実施されました。

呼びかけに応じて参加してくれたのは、極東地域の町バラバシュにある、バラバシュ公立第二中学校です。
全校生徒約240名のうち、34名がデジタルカメラで、100名が使いきりフィルムカメラでの撮影会に参加してくれました。デジタルカメラの撮影は午後の授業時間を使って、使いきりカメラによる撮影は、生徒が自宅に持ち帰り、数日をかけて身の回りを自由に撮ってきてくれました。

この撮影会で使用されたデジタルカメラとプリンタ機材はキヤノン株式会社の、使いきりフィルムの購入とフィルムの現像・印刷はコニカミノルタビジネスエキスパート株式会社のご提供によるものです。

地域の取り組みの大切さ

バラバシュは、札幌市とほぼ同じ緯度にある村。新緑が本格的に芽吹くまでは、残念ながらあと数週間という時期でした。それでも撮影会に参加した生徒は、小さな木の芽や冬眠から目覚めたカエルなど、色々な物を見つけてきました。自宅や農園を撮った写真もあり、村人のくらしの一面を、垣間見ることができます。

バラバシュは極東地域の小さな集落ですが、このような場所で、今回のような取り組みが行なわれることには、地域の自然を守っていく上で、大きな意味があります。

たとえ絶滅寸前の野生動物がすむ、世界的に貴重な自然環境であっても、それを保全するためには、その地域の人々の理解や参加が欠かせないからです。実際、国際的な自然保護プロジェクトが、小さなコミュニティの人たちに支えられている例は、珍しいことではありません。

バラバシュに住む皆さんは、現在の生息数がわずか数十頭といわれているアムールヒョウや、同じく絶滅寸前の危機にあるシベリアトラ(アムールトラ)が、貴重な野生生物だということ、また、違法伐採によって減少している、極東地域の森を代表する針葉樹チョウセンゴヨウが保護されていることについても、よく知っています。

日本と比べて生活水準が必ずしも高いといえない暮らしの中で、野生生物のすぐ近くで生活を営む人々に、地域の環境保全への理解をより深めてもらうことは、世界を代表する森林の一つである極東ロシアの森を未来に引き継いでゆく上で、大きな力になるでしょう。

第三弾は、日本での写真展!

今回行なわれた写真撮影会で、バラバシュの子どもたちが撮影してくれたたくさんの写真は、今後日本で写真展として公開されることになっています。子どもたちの写真に加え、WWFが提供する映像や画像なども、同時に展示する予定で、極東地域のことを、日本の人たちに広く知ってもらうことをめざしています。

「Russia Near East」ではこれからも、アムールヒョウの森の守り手でもあるバラバシュの人々を少しでも励まし、そうした地域にすむことを誇りに思ってくれるように、またその取り組みを支えるため、日本での情報発信に取り組んでゆきます。

*写真展の企画については、今後このウェブサイト上でお知らせする予定です。

 

関連サイト

ワンダーアイズプロジェクト

「Russia Near East」の一連の企画は、「ワンダーアイズプロジェクト」とWWFジャパンの共同主催で実施されます。ワンダーアイズプロジェクトの詳細は、以下の公式ホームページをご覧ください。

http://www.wondereyes.org

 

(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko
(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko

バラバシュは、人口約4,000人の小さな村。ケドロバヤ・パジ国立保護区のすぐ近くに位置し、何人かの村民は、実際に希少なアムールヒョウやシベリアトラを目にした経験があります。(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko

(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko
(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko
(C)WWF Japan/Shibata Yoshiko
2008/5/19

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