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WWFの活動

中国のビジネスに影響!APPインドネシアの森林管理

インドネシアのスマトラ島中央部に位置するリアウ州では、大手製紙企業などの操業により、世界的に貴重な熱帯林が失われています。その代表例がAPP(アジアパルプアンドペーパー)社。今回、森林監査を行なう審査機関スマートウッドは、インドネシアにおけるAPP社の操業が一向に改善されないことから、中国にある同社の子会社と結んでいた契約を解除しました。
 

森林管理の順調な国で、監査契約を解除した理由は?

APP社は、インドネシア、中国、シンガポールといった国々で木材原料やパームオイルを生産するための森林やプランテーションを管理し、木材、紙製品の加工工場などを保有する国際的な企業グループ、シナルマス・グループ(SMG)に属しています。

FSC(森林管理協議会)の基準に基づく森林審査を実施する資格を持ち、その他にも森林管理に関するサービスを提供している、レインフォレスト・アライアンスの森林審査部門スマートウッドは、中国に設立されたこのAPP社の子会社(APP中国)と、森林の管理状況を監査するための契約を2005年に締結しました。

スマートウッドが監査を引き受けた、中国での森林管理は順調に進んでいます。それにも関わらず、今回スマートウッドは、この中国での監査契約を中途解約することを発表しました。
その背景には、APP社のインドネシアにおける、自然林の破壊的な伐採があります。

(C)WWF Japan

スマトラ島中部のリアウ州に位置するテッソニロの切り拓かれた熱帯林。スマトラ島では、近年天然林の伐採に歯止めがかからず、急速に森が失われて続けている。

国際企業は、全域で一貫した環境配慮を!

スマートウッドが懸念した問題の一つのは、APPが中国で成功し、スマートウッドの監査をクリアしている森林管理が、あたかも同社の管理する、他国の森林を含めた全ての地域で、実施されているかのような宣伝がなされる可能性があることでした。
実際、APP社は過去に、同社がインドネシアの森林保護のために積極的に貢献しているかのような広告を、2006年8月7日付のニューヨークタイムズおよびロンドンタイムズに掲載しています。

スマートウッドは、中国における森林監査を再開する条件として、APPが直接管理している世界全域の自然林および植林地に関し、貴重な生態系の破壊に荷担する恐れのある伐採を即時停止し、それらがHCVF(保護価値の高い森林)にあたるかどうかを、明確にする審査を実施するよう求めています。

今回のスマートウッドの例は、世界規模で天然資源を入手している企業は、操業する地域に関係なく、一貫した環境方針にもとづくビジネス展開が求められることを示すものといえます。APP社と取り引きしている日本の企業も同様に、自社の行動規範に照らし、取引きの継続を真剣に検討する必要があるでしょう。

スマートウッドの声明に対し、APP社および関係する製紙業界がどのように対応するか、今後の動向が注目されます。

▼スマートウッドの公式声明オリジナルは、以下をご覧ください

・レインフォレスト・アライアンスのサイト(英文/PDF形式)

・公式声明の和訳はこちらをご覧ください
(訳:スマートウッド日本代表事務所/PDF形式)

関連サイト

レインフォレスト・アライアンスとは
森林に関係の深い農産物が、自然の生態系維持や地域住民の権利を保証しながら育てられていることを、認証する制度を作っている非営利団体。認証の対象とする農産物として代表的な物に、コーヒー、バナナ、パイナップルなどが挙げられます。

▼レインフォレスト・アライアンスの公式HP(英語)

スマートウッドとは
レインフォレスト・アライアンスはFSCの制度にもとづく森林認証の監査も実施しており、認証機関のひとつである「スマートウッド」の委託を受けて、森林の審査を行なっています。

2007/11/30

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責任ある林産物の購入

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